ID/パスワード管理の実態とシステム導入状況(2023年)/前編

ID/パスワードの管理はクラウドへの移行が進む 根強い反対意見もあり

業務で利用するID/パスワード管理が難しくなっている。数が増えることはもちろん、テレワークといった働き方にも対応しなければならないからだ。クラウド利用を解決策とみる回答が多いものの、根強い反対意見もあった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行は働き方を大きく変えた。テレワークの促進やクラウドサービスの需要増を背景に、企業におけるID/パスワード管理の重要性が高まっている。調査会社Report Oceanが2022年3月に発表したリポートによるとクラウドID/アクセス管理の市場規模は2021年に3億768.2万ドルで、2022年から2030年にかけて年平均成長率21.2%で推移した。2030年には212億6520万ドルに達すると予測されており、世界的に需要が増している。

 キーマンズネットは「ID/パスワード管理に関するアンケート(2023年)」と題して調査を実施した(実施期間:2023年6月9日~6月22日、回答件数:386件)。前編となる本稿では日本の企業におけるID/パスワード管理の実態を紹介する。

業務利用パスワード、激増傾向は落ち着くが6割が「増えた」

 はじめに、業務においてIDやパスワードを求められる「システムの数」を聞いたところ「5~6個」(26.7%)、「7~10個」(22.5%)、「3~4個」(18.4%)と続き、まとめると1~6個が52.4%、7個以上が44.5%となった(図1)。

図1 ID/パスワードを求められるシステム数(従業員規模別の割合も示した)
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