製造業で4年間RPAを推進した経験者が語る、業務自動化の本当の話

製造業に長年従事し、RPAによる業務改善で成果を上げた担当者が、それまでの経験を基にして製造業の課題やRPAの活用方法、現場の理解を得るための工夫を語った。

 製造業では、統一されていない業務手順や業務プロセスの複雑さ、セキュリティが障壁となり、RPA(Robotic Process Automation)の導入プロジェクトが頓挫(とんざ)してしまうことがある。また、RPAを導入したものの「RPAとは何か」が社内に浸透せず、一部の部署のみの利用にとどまるケースが珍しくない。現場の理解を得ることは、製造業に限らずRPA推進における課題の一つだ。

 こうした課題をどのように解決できるだろうか。長年、製造業の企業において業務改善プロジェクトの責任者としてRPA・DXを推進した澁谷 匠氏(ASAHI Accounting Robot 研究所 テクニカルエバンジェリスト/DXアドバイザー)が、自身の試行錯誤を基に語った。

RPAで1000時間以上を削減した3つの事例

 澁谷氏は、自動車部品の製造企業で業務改善プロジェクトの責任者としてRPAを推進した経験を持つ。同氏は16年間の勤務期間のうち、最初の12年間は生産管理業務に従事し、最後の4年間で業務改善プロジェクトを担当した。こうした経験の中で「RPAは製造業が抱える多くの課題を解決する手段として期待されている」(澁谷氏)と感じたという。

ASAHI Accounting Robot 研究所 澁谷 匠氏

 澁谷氏は、製造業が特に優先的に解決すべき課題として、「市場の急激な変化への対応」「サプライチェーンの脆弱(ぜいじゃく)性」「恒常的な人材不足」の3つを挙げる。

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