データ活用の現状とセルフサービスBIの利用状況/後編

「これでDX?」データに無頓着な経営層にあきれる社員 データ活用の現実を聞いた

いくら現場の一部がデータ活用に対して前向きであっても、経営層の理解を得られなければ組織的なデータ活用にはつながらず、近ごろ叫ばれているデータドリブン組織への転換は難しい。

 ビジネス課題を特定し、改善に向けて迅速に意思決定を下すためには、データドリブン経営、データ活用組織への転換が欠かせない。

 キーマンズネットは「データ活用の現状とBIツールの利用状況に関するアンケート(2023年)」と題して調査を実施した(実施期間:2023年9月15日~9月29日、回答件数:184件)。後編は「データ活用の現状」に焦点を当て、データ活用に対する勤務先の意欲や経営層の理解が得られない原因、収集しているデータと、システム、人材面の課題について、調査結果を基に紹介する。

結局、経営層のやる気次第? 「意識変革」が重要課題

 データドリブン経営の実現とデータ活用組織への転換が求められる中で、勤務先におけるデータ活用への意欲を尋ねたところ「データ活用に積極的」(27.7%)、「データ活用にやや積極的」(41.8%)で、積極的とした回答は69.6%だった。この結果を従業員規模別に見ると、従業員数1001人を超える企業では9割が「積極的」と回答した一方で、100人以下の企業では45.2%と半数を下回る(図1)。

図1 自社におけるデータ活用への意欲(従業員規模別)

 一般的に、データ活用を阻害する要因はデータドリブン経営への経営層のコミット度合いだと言われている。変化の激しいビジネス環境において、論理的、合理的な意思決定を素早く実行する。そうした経営判断が問われる現在、「KKD(勘・経験・度胸)」からの脱却とデータドリブン経営の必要性が増している。

 この認識が経営層に不足していると、組織的なデータ活用は進めようがない。実際「データ活用への意欲」と「データ活用に対する経営層の理解度」をクロス集計したところ、経営層に「やや理解が足りない」とした企業は「データ活用に消極的」が55.2%、「理解が足りない」とした企業は85.2%となり、BIツールなどの導入以前に経営層の意識改革が課題であることが分かる(図2)。

図2 データ活用への意欲、データ活用の重要性に対する経営層の理解度

DX時代でも「直感的な経営と現場の努力」 データ活用の現実

 経営層の理解が得られないのはなぜだろうか。データ活用またはその重要性について、経営層の理解が「やや足りない」「足りない」とした回答者に対して、その理由を尋ねたところ、経営層の考え方に対する指摘が多く寄せられた。

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