人的資本経営、生成AI、DX……変化の激しい世の中でHCMを効果的に導入するには

人手不足、生成AIの登場、人的資本経営の開示義務化など、働く環境が変化する中、企業の人事管理を統合的に管理するHCMはどのように進化しているのか。製品選定のポイントを解説する。

 日本の労働人口が減少している中、企業は優秀な人材を確保するため、多様な働き方の実現が求められている。これはコロナ禍を経てさらに進んでいる状況だ。また、2022年11月に登場した生成AI(人工知能)の「ChatGPT」は多くの注目を集めており、これも人々の仕事の進め方に影響を与えそうだ。

 さまざまな要因により働く環境が変化している状況で、企業の人事を統合的に管理するHCM(Human Capital Management)はどのように進化しているのか。製品選定のポイントを解説する。

トレンドは人的資本経営、従業員エクスペリエンス、生成AI

 まず、日本におけるHCMのトレンドとして、2023年3月期決算以降に義務化された「人的資本経営の開示」が挙げられる。「顧客から多くの問い合わせがあります」と言うのは、日本オラクルの矢部正光氏(クラウド・アプリケーション統括 ソリューション戦略統括 ソリューション・エンジニアリング本部 HCMソリューション部 部長)だ。

 人的資本経営の開示では、財務や経理部門が担当してきた有価証券報告書にサステナビリティーの項目が追加され、人事関連情報も記載することとなり、財務情報に人事情報を結び付ける方法を考えなければならない。経済産業省が発表した「人材版伊藤レポート」でも指摘があるように、今後は財務と人事情報を組み合わせて、他社と差別化を図ることも求められる。「財務と人事の情報を組み合わせて、"As is"や"To be"の分析も必要となるでしょう」と矢部氏は言う。

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