SAPの重鎮が引退 半世紀のキャリアと戦略の誤算を振り返る

SAPの共同創業者であるハッソ・プラットナー氏の退任は、同社の一つの時代の終わりと新たな始まりをもたらす。同氏がリーダーシップの象徴として築いた遺産を考察する。

 ハッソ・プラットナー氏は2024年5月の初めにSAPを去った。SAPにとっては一つの時代の終わりを告げる出来事だ。

 同氏がリーダーシップの象徴として築いてきた遺産に関する考察をする。

2019年のSAP Sapphire Nowで講演したハッソ・プラットナー氏

SAPの歴史そのものでもあるハッソ・プラットナー氏

 2024年5月15日(現地時間)、過去21年間にわたってSAPの監査役会の議長を務めてきたプラットナー氏が退任した。80歳のプラットナー氏は、ディートマー・ホップ氏をはじめとする元IBMの3人の同僚とともに、1972年にSAPを共同設立した。CEOを務めた期間を含めるとSAPの52年間の全てに関わってきた。

 しかし、SAPの歴史には栄光だけでなく誤算もある。「S/4HANA」を巡る指摘を基にひもとく。

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