ナレッジ管理ツールの利用状況(2025年)/前編

若手が育たず生産性が低下している……悩み深きナレッジ、情報管理の実態

「従業員の若返りに対し、ナレッジやスキルの平準化が進んでおらず全体の営業力が低下している」――といった声が聞かれる。企業はどのような打開策を期待しているのか。

 「Microsoft Excel」(以下、Excel)や「Microsoft PowerPoint」(以下、PowerPoint)のファイルやさまざまなシステムにデータが分散しているという問題はよく聞かれる。そのために業務プロセスが複雑化し、属人化や知識継承の問題が生じるケースは珍しくない。こうした問題はなぜ起こるのか。

 キーマンズネットは「ナレッジ管理ツールの利用状況/2025年(実施期間:2025年2月26日~3月14日、回答件数:186件)」を実施し、企業の情報、ナレッジ管理の現状を調査した。本稿では、その結果を基に、企業の情報、ナレッジ管理の実態を探る。

ナレッジ管理に「問題を感じる」が7割 その理由とは?

 個人に蓄積された知識や情報を管理し、組織で活用できるように共有化する「ナレッジ管理」(ナレッジマネジメント)が注目されている。グローバルインフォメーションが2025年2月に発行した「ナレッジマネジメントの世界市場」によると、ナレッジマネジメントの世界市場は2024年から2030年にかけてCAGR 18.7%で成長し、2030年には2兆5000億米ドルに達するとされている。

 日本企業においても、ナレッジ管理への意識が高まっているようだ。ナレッジ管理の認知度を調査したところ、大多数の88.7%が認知しており、「知っており、ある程度内容も理解している」(20.4%)と「知っており、内容も十分理解している」(52.2%)を合わせると72.6%が内容についても理解していると回答した(図1)。

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