RAG構築術 Google Cloud編

NotebookLMからフルカスタムまで Google CloudでRAGを構築する方法を徹底解説

LLMの精度を高める「RAG」をGoogle Cloudで実装するには。無料ツールから本格的な開発まで、レベルに応じた4つのパターンを網羅的に解説する。自社に最適な手法を探す上で参考にしてほしい。

 外部情報の検索機能を大規模言語モデル(LLM)に組み合わせる手法、「RAG」(Retrieval-Augmented Generation=検索拡張生成)を大手クラウドサービスで実装する方法を網羅的に解説する本特集。第2回は「Google Cloud」編をお届けする。

NotebookLMからフルカスタムまで RAG構築パターン4選

最も手軽なのは「NotebookLM」

 Googleが提供する広義のRAGサービスとして「NotebookLM」が挙げられる。PDFやテキストファイル、音声、動画、Webページ、「Google ドキュメント」のファイル、「YouTube」の動画など、さまざまな資料を基に、それらの情報を要約したり抽出したりできるツールだ。無料で使用を開始でき、個人利用では「Google AI Pro」「Google AI Ultra」プランに加入すれば読み込ませるソースの量や作成できるノートブックの上限が増加する。企業利用では「Google Workspace」の「Business Standard」以上のプランでそれらの上限が増加する。

NotebookLMの利用イメージ。左ペインにデータソースを追加すると、中央のチャット画面でその内容に基づいたやりとりを実行できる。右ペインで音声解説や動画解説の出力も可能(出典:筆者撮影)

 グーグル・クラウド・ジャパンの下田倫大氏(テクノロジー部門 事業開発部長《機械学習/AI》)は「NotebookLMはRAGを実現するための仕組みを提供するのではなく、パッケージとしての製品体験を提供している」と説明し「調べたいファイルが決まっている場合に適している」とした。

 しかし、調べる対象が分からない場合は大量のデータソースから情報を検索する機能が必要になる。その場合はGoogle Cloudの各種サービスを使ってRAGを構築する必要がある。

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注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。

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村田知己
村田知己

ITmedia AI+ 編集記者。市場調査会社でのエンジニア職を経て、2022年アイティメディア入社。キーマンズネット編集部、社内のデータ分析基盤構築担当、ITmedia エンタープライズ編集部を経て現職。

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