AI議事録ツール「YOMEL」にAIチャット機能追加 会議後の情報整理を支援
PKSHA Infinityは、AI議事録作成ツール「YOMEL」に会議ログを基に対話できるAIチャット機能を追加した。議題案の作成や対応事項の抽出、議論分析、議事録反映を担い、会議後の事務処理の効率化と意思決定の迅速化を図る。
PKSHA Infinity(パークシャ インフィニティ)は2026年5月11日、AI議事録作成ツール「YOMEL」に「AIチャット機能」を追加したと発表した。会議ログに基づく質問をAIに投げかけながら、次回会議の議題整理や対応事項の抽出、議論の分析を支援する。
AIチャット機能で議論の懸念点や背景を分析
YOMELは、録音から文字起こし、AI要約までを自動化するAI議事録サービスだ。専用アプリを使うことでワンクリックで録音でき、会議終了直後には議事録の大部分を自動生成する。音声認識には独自開発のエンジン「Olaris」を採用している。
今回搭載されたAIチャット機能は、会議終了後のログ編集画面で利用できる。利用者が質問を入力すると、AIが会議内容を踏まえた提案や分析結果を返す。次回会議で扱う論点の整理や議題作成、未対応事項の抽出などにより、会議後に発生する確認作業を削減する。
同社は開発背景として、生成AI市場の急速な発展を挙げた。2025年以降は単純な作業の代替の他、自律的に業務を支援するAIエージェントへの関心が高まっている。議事録分野でも、単純な文字起こし機能だけでは差別化が難しくなり、会議内容を活用した実務支援機能への需要が拡大しているという。
PKSHA Infinityは、会議終了後の行動変化を重視してきた。会議ログは大量の一次情報を含むが、実務では議事録作成後に内容を十分活用できない場面も多い。新機能において、AIとの対話を通じて会議内容を整理し、次の行動へ素早く移行できる環境を整備する。
機能面では4つの特徴を打ち出した。第一に、AIとの対話による論点整理機能だ。利用者が「次回会議で扱う論点を整理してほしい」と入力すると、AIが会議全体の流れや決定事項を解析し、議題候補を提示する。議論不足の項目整理や次段階の作業確認にも活用できる。
2つ目は、重要事項抽出機能だ。長時間の会議では担当者や期限などの項目が発言の中に埋もれやすい。AIが「誰が」「いつまでに」「何を実施するか」を抽出し、対応漏れを防ぐ。顧客への返答事項の整理やメール文案の作成支援にも活用できる。
3つ目は、議論分析機能だ。利用者は会議内容に関する懸念点や反対意見の背景などをAIに質問できる。AIはログ内容を踏まえ、潜在リスクや論点を整理する。大量の発言記録を再確認せずに会議内容を振り返ることが可能だ。
最後に、AIの回答内容を議事録本文に直接反映できる機能だ。チャットで整理した内容を編集画面へ転記する必要がなく、文書作成の効率化を図る。
同社は今後、AIによる記録自動化にとどまらず、「対話の質向上」を視野に入れる。国内では労働人口減少が進み、多くの企業が会議数増加や意思決定遅延に直面しているという。同社は、情報整理や分析など、会議の周辺業務をAIエージェントが担う環境整備が必要だとしている。
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