AIで人は幸せになれるのか? 「AIで稼ぐ企業」と「コストを負担する企業」

Appleが複数製品の価格を引き上げる一方で、AI需要の拡大を追い風にキオクシアなど半導体関連企業は成長を続けている。技術革新が生む大きな利益の裏側で、誰が恩恵を受け、誰がコストを負担するのか。

「MacBook Pro」(14インチ)は27万9800円から33万9800円に。16インチは44万9800円から51万9800円に(出典:Appleの公式Webサイト)

 先日、Appleは「Mac」や「iPad」など複数製品の価格を改定しました。「YouTube」やSNSなどで価格上昇に対するユーザーの反応がすぐさま広がり、コスト変化がコンシューマーにも大きな影響を与えていることを示す出来事でした。部材コストの上昇や世界的な供給環境の変化などの外部要因への対応として、価格改定は企業としてやむを得ない判断だったのでしょう。

 一方、AI関連需要を取り込む企業には大きなビジネスチャンスが生まれています。周知の通り、キオクシアをはじめとする半導体関連企業はAI向け需要の拡大を追い風に業績を伸ばしており、GPU市場でもAIデータセンター向けの需要が急速に拡大しています。さらに、クラウド事業者もAIインフラへの大規模な投資を継続しています。

 確かにAIは、企業の生産性を高める技術として期待されています。文章作成や資料作成、問い合わせ対応、ソフトウェア開発など、これまで人が多くの時間を費やしてきた業務をAIが支援することで、限られた人材でもより大きな成果を生み出せる可能性があります。

 ですが、AIは本当に誰もを幸せにする技術なのでしょうか。それとも、その恩恵は一部の企業や人に集中し、別の誰かがそのコストを負担する時代になりつつあるのでしょうか。

AIバブルで「得する人」と「裏で割を食う人」

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