AIを開発に利用するメリット・デメリット(前編)

情シスが1位に選んだ「AIを利用する開発」のデメリットは? 「情報漏えい」は5位

キーマンズネットの読者調査で浮かび上がった、AIを開発業務で活用している人が実感するメリットとデメリットとは。「情報漏えい」を上回る懸念点と併せて紹介する。

 業務でのAI利用は拡大するばかりだ。総務省の「令和8年版情報通信白書」によると、「自社の何らかの業務で生成AIを利用している」と答えた日本企業は86.4%に達した(注1)。業務別に見ると、「議事録・メール作成補助」で活用しているとの答えが約7割だったのに対し、「社内システム開発・運用」は約5割にとどまる。「効果を実感している」と答えた割合は前者は72.3%、後者は26.3%だ。文書作成に比べると、開発でのAI活用はやや立ち遅れており、効果を実感している割合も低い。

 では、キーマンズネットの読者は、システムや業務アプリケーションの開発でどの程度AIを利用しているのか。キーマンズネットが実施した「開発におけるAIの活用に関する調査(2026年)」(実施期間:2026年7月27日~8月5日、回答数106件)では、「開発に何らかの形でAIを利用している」と答えた人の割合が34.9%に上った(注2)。AIを利用していると答えた層のうち75.0%は、開発業務全体の負荷について「減った」と評価している。AIを利用することで開発業務全体の負荷が「増えた」と回答した人はいなかった。

図1 AI導入前と比べた開発業務全体の負荷の変化 図1 AI導入前と比べた開発業務全体の負荷の変化

 今回の調査では、AIを利用した開発のデメリットについても尋ねた。近年、ランサムウェア被害の報道が増えていることもあり、情報漏えいへの懸念が高まっている。AIを開発に利用すれば、自社のコードや業務データを外部のサービスに預けることになる。入力内容がAIベンダーに保存されたり、モデルの学習に使われたりする設定になっていたりすることもある。企業にとって、どこまでの情報が社外に出たのかを後から追いにくいという問題もある。

 しかし、デメリットとして最も多くの票を集めたのは、情報漏えいに関する項目ではなかった。

この記事で取り上げる内容

  1. AIを活用した開発のデメリット、最も多くの票を集めた項目は?
  2. AIが生成したコード、人間と比べてどうなのか
  3. IT部門はどれだけAI活用の実態を把握している?

情報漏えいを上回る、AIを利用する開発のデメリットは?

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IT担当者300人に聞きました

業務課題、注目のITツール……。話題には上るけれど、実際のところはどうなのか。キーマンズネット会員の声で知る、隣のカイシャのIT事情。読者のホンネを紹介します。

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