出荷金額が前年比111.8%増の約21億6200万円、2008年度は51.7%増の約32億7900万円と予測されるサーバ仮想化ソフトウェア。シェア情報を紹介する。
アイ・ティ・アールの調べによれば、サーバ仮想化ソフトウェア(x86系CPUを搭載したWindowsサーバとLinuxサーバが対象)の2007年度の市場規模は、出荷金額ベースで前年対比111.8%増の約21億6200万円に達し、高い成長率で拡大している。2008年度も、51.7%増の約32億7900万円に拡大すると予測されている。
サーバの仮想化は従来メインフレームや商用UNIX系ベンダーで採用され、ハードウェアパーティションや論理パーティションの方式で行われてきたが、昨今ではx86系CPUを搭載した物理サーバ上でWindowsやLinuxをゲストOSとして稼働させる仮想マシン方式が注目されている。以前はテスト環境や開発環境への適用が多かったが、最近ではファイルサーバの統合や実運用環境での適用例が増加している。
米国では企業のITインフラを全て仮想環境に移行するようなケースも出てきている。国内ではハードウェアの更新サイクルに合わせて導入検討されるケースが多く、今後市場の拡大が見込まれる。
市場占有率を見ると、2007年度の出荷金額ベースでヴイエムウェアが87.9%と圧倒的で、2位のパラレルスは6.7%、3位のVirtual Iron Software(国内販売元は日商エレクトロニクス)は2.2%にとどまっている。2008年度もそれぞれ82.3%、6.6%、2.9%と予測されている。
同市場の需要は今後も継続的に拡大するとみられ、2007〜2012年度のCAGR(年平均成長率)は18.3%の伸びが予想される。
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