SMB市場にも活発なサーバ統合需要。今後は省電力対応、運用管理ツールの充実などが要点となる「ブレードサーバ」。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、ブレードサーバの市場占有率は2007年台数ベースで1位の日本HPが29.4%を獲得し、2位は日本IBMの21.3%、3位NECが21.1%、4位日立で15.6%となった。
日本HPは統合型ブレードを早期に発売した他、パートナー向け技術教育などによるチャネル強化策が功を奏した。日本IBMは黎明(れいめい)期から1位を保っていたが、100V対応に出遅れたことなどで日本HPに1位を譲った。
NECはメーカー直販が主流だが、販売パートナーが取り扱いに精通しきれておらず、強いチャネル経由での販売力をまだ生かしきれていない。日立は大規模案件を中心に営業しており、他社がエントリー需要へ拡販した時期は影が薄くなったが、関連会社経由での案件獲得力の高さから、シェアを回復している。
サーバ統合ニーズは中堅・中小企業でも活発で、2008年度は導入が容易なエントリー向け製品の充実とパートナー施策がシェア獲得のカギとなるとみられる。最近はストレージやスイッチをエンクロージャ内に同梱可能な統合型ブレードも出そろってきており、グリーンITを見据えた省電力対応や仮想化技術も含めた運用管理ツールの充実などが差別化ポイントとなっていくとみられる。
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