モノクロからカラーへ置き換えが進み、2008年上半期のカラープリンタ出荷台数は前年比7.2%増加したプリンタ。シェア情報を紹介する。
ガートナー ジャパンの調べによれば、2008年上半期のプリンタ市場は、ベンダー出荷台数の8割を占めるインクジェット機器の普及などによる成熟化から、出荷台数が前年同期対比3.9%減の339万台、金額で同12.1%減の1338億5100万円と、マイナス成長が続いている。
インクジェット複合機はプリンタの代わりに購入される割合が高く、前年同期対比で9.0%増加し、インクジェット出荷台数の69.3%を占めた。
ページプリンタ市場では、複合機への置き換えが増加し、2005年以降マイナス成長となっている。コスト削減やグリーンITへの取り組みにより印刷量が減少傾向にある他、印刷の高速化から1対1の買い換えをしない可能性も出てきている。
一方、モノクロからカラーへの置き換えは進んでおり、2008年上半期のモノクロページプリンタの出荷台数は前年同期対比8.2%減となったが、カラーページプリンタは同7.2%増加した。
プリンタ全体市場の占有率(台数ベース)を見ると、キヤノンが40.4%で1位、2位のエプソンが34.4%、3位の日本HPが6.9%、4位のブラザーが6.5%と、前年同期と同様の順位となっている。
オフィス市場では、プリンタから複合機への置き換えや購入台数の減少により、出力機器の台数は減少傾向にある。カラーページプリンタはモノクロからの置き換えと低価格化により増加するが、モノクロページプリンタのマイナス成長が続き、全体では2008年もマイナス成長が続くと予測される。
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