市場規模自体は小さいながらも2009年度の出荷金額は前年対比20.7%増と伸びを示した「メール誤送信防止」。シェア情報を紹介する。
アイ・ティ・アールの調べによれば、国内メール誤送信防止市場の2009年度の出荷金額は3億5000万円と市場規模自体はまだ小さいものの、前年対比20.7%増と大きな伸びを示した。同市場への注目度は高まっており、2010年度は同約49%増とさらに拡大すると予測されている。
メールは、アドレスを1字打ち間違えただけで異なる組織に届く可能性もあり、誤送信は長らくメールのセキュリティ上の課題とされてきた。その解決を図るメール誤送信防止製品は、まだ認知度が低いものの、今後、市場の拡大が期待される。しかしこの製品も、Gmailのようなセキュリティ機能を包含したクラウド・ベースのメール・サービスと常に比較されていくことになるとみられる。
2009年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、同市場の草分け的存在であるNTTソフトウェアが48.6%を占め、他を大きく離してトップに位置している。2位はオレンジソフトで7.1%、以下トランスウェアとCSK Winテクノロジーがともに5.7%で続いている。
2009年度よりポピュラーソフトや富士通ソーシアルサイエンスラボラトリなど、参入ベンダーが増えており、2010年度以降シェア争いは激化していくと予測される。
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