複数言語対応などの細かな機能改善などが重要な評価項目とみられる「中小企業向けグループウェア」。上位のベンダーのシェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2012年8月時点の、年商500億円未満の国内中堅・中小企業におけるグループウェアの市場占有率(導入社数ベース)は、「サイボウズOffice」と「サイボウズガルーン」のサイボウズが31.5%で1位、2位は「Lotus Notes/Domino」の日本IBMで12.9%、3位が「Microsoft Exchange Server」の日本マイクロソフトで10.0%であった。ここ数年、これら3ベンダーがこの順位のままといった状態が続く。
同市場では、複数言語対応などの細かな機能改善と、API整備などによる他システム連携強化が重要な評価項目とみられる。端末環境の調査では、2011年から2012年にかけて、スマートフォンが9.2%から13.2%に、タブレット型端末が4.7%から8.6%に増加しているが、ベンダーがスマートデバイス活用を収益を伴う差別化要因とするためには、単なるデータやドキュメントの閲覧だけではない利用シーンの開拓が必要だ。
また、スマートデバイス活用における「BYOD(Bring Your Own Device)」が進んだ場合には、個人向けカレンダーとスケジューラとの連携の重要度が増す可能性がある。ただし、これにはセキュリティやコンプライアンスも絡むとみられ、ユーザー企業やグループウェアベンダーの双方が活用事例の積極的な発信などを通じ、安全性と利便性を両立した活用シーンを開拓することが重要だ。
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