347人対象に勤怠管理システムの導入状況や導入方式、勤怠管理での苦労などを調査。ASP、SaaS型の導入は3年前から1.7倍も増加した。
キーマンズネットでは、2014年1月22日〜1月29日にかけて「勤怠管理システムに関するアンケート」を実施した(有効回答数347件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の45.8%、一般部門が54.2%という構成比だった。
今回聞いたのは、勤怠管理システムの導入状況や導入方式、勤怠管理で苦労している点など、企業での勤怠管理状況を把握するための質問だ。その結果、ASP、SaaS型の勤怠管理システムの導入率が2011年から約1.7倍も増加傾向にあることなどが明らかになった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
まず、全体に対し勤怠管理システムの導入状況を尋ねた。その結果、「既に導入済みである(追加・リプレース検討なし)」が55.0%、「既に導入済みである(追加・リプレース検討あり)」が3.7%、「新規で導入を検討している」が6.3%、「必要性を感じるが導入は検討していない」が16.7%、「必要性を感じない」が18.2%となった(図1-1)。
これを従業員規模別に見てみると100人以下の中小企業では導入済みが22.0%にとどまっているのに対し、1001人以上の大企業では79.6%が既に導入済みとなっており、従業員数の違いによるだろう導入率の差が浮き彫りになった。
次に勤怠管理システムを導入済みと回答した人を対象に、導入方式について尋ねたところ、「パッケージ(ソフトウェア)」が51.0%、「自社開発」が39.8%、「ASP・SaaS」が12.2%、「その他」4.1%と続いた。
ここで注目したいのは、ASP、SaaS方式での導入割合だ。同質問を2011年12月、2012年12月にも調査しているが、2011年のASP、SaaS方式導入率は7.0%、2012年は10.3%と増加し、今回の調査では12.2%と2011年の1.7倍にまで伸びている。
導入コストが安価に抑えることはもちろん、外出先からもリアルタイムに勤怠状況を入力、管理できるなどクラウドならではのメリットが評価され始めており導入が進んでいるものだと推測できる。
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