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メールシステムとセキュリティ対策状況(2014年度)IT担当者300人に聞きました(1/5 ページ)

IT担当者359人にメールセキュリティの実態調査を実施した。「電子メールの利用状況」「関連するトラブル」「セキュリティ対策」などが明らかになった。

» 2014年06月24日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 キーマンズネットでは、2014年3月26日〜2014年4月3日にかけて「メールシステムとセキュリティ環境(2014年)」に関するアンケートを実施した(有効回答数359件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の40.7%、一般部門が59.3%という構成比だった。

 今回聞いたのは、「電子メールの利用状況」「電子メールに関連するトラブル」「電子メールにおけるセキュリティ対策」など、メールシステムとセキュリティ対策状況を把握するための質問だ。その結果、現在、電子メールを経由した脅威による被害がある企業の割合は39.4%という実態が明らかになった。

 なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承頂きたい。

1日のメール受信通数、大企業では「50万通以上」が31.5%

 最初に「会社全体で1日当たりおよそ何通の電子メールを受信しているか」について尋ねた(図1)。1位は「500通未満」で25.4%、2位は「1000通〜5000通未満」で15.0%、3位は「50万通以上」で13.3%、4位は「1万通〜5万通未満」で12.4%、5位は「5000通〜1万通未満」で11.5%という結果だ。

 これを従業員規模別で見ると、100人以下の中小企業では「500通未満」が54.7%と1位に、1001人以上の大企業では「50万通以上」が31.5%で1位となった。

1日あたりの電子メールの受信数 図1 1日あたりの電子メールの受信数

 続いて、「受信メール全体に占めるスパムメールの割合はどれくらいか」を尋ねた。その結果、全体で1位は「10%未満」で43.2%、2位は「10%〜30%未満」で22.2%、3位は「ほとんど受信することはない」で17.5%、4位は「30%〜50%未満」で7.7%、5位は「50%〜70%未満」で4.4%だった。

 ちなみに、前回の2012年の調査では、1位は「10%未満」で35.5%、2位は「ほとんど受信することはない」で22.3%、3位は「10%〜30%未満」で22.1%だったことから、全体に占める割合は少ないものの、スパムメールを受け取る割合が高まっていることが見て取れる。

 また、1001人以上の大企業の方が、100人以下の中小企業や101人〜1000人以下の中堅企業に比べてメールの受信数は多いが、その中でスパムメールを「ほとんど受信することはない」と回答する割合が比較的高いことから、スパムメール対策によって事前に処理されていると考えられる。

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