今度は、そこから取材先に向かう車の中で使ってみた。移動しながらの通信だったため、まれに3G環境へ移行することがあったものの、基本的にはLTEの状態が維持されていた。
実際にやりとりを行ってみると、音声は先ほど同様に鮮明に聞こえる。また、映像についても、スマーフォン側は多少ぼやけるところを感じるが、東京の編集部側ではきれいに見えていたようだ。
車中からの会議参加で感じたのは、顔と声が一致しているからこそ会議が成立するということだ。編集部のメンバーは全員顔なじみであり、聞き慣れた声だったことも手伝って、誰がしゃべっているのかしっかり理解できた。
しかし、これがもし知らないメンバーが数多くいる会議にスマートフォンで参加すると、誰がしゃべっているのかが分かりにくい。画面が小さいこともあり、できれば発言している人をカメラでフォーカスできるような環境や設備が必要だと感じた。
また、移動中の車内では走行中の車の音が会議の音声を遮ってしまう場面があるため、イヤフォンなどを使ってきちんと音声を拾う環境を整える必要がある。
今回は遠隔会議とは関係のない取材の道中(車中)だったため、車内から会議に参加することを運転手に伝えると、「われわれもオフィスに帰らずに営業車の中から会議に参加できるといいなぁ」と本音を漏らす場面にも遭遇した。モバイルからの会議参加には期待を寄せているようだ。
今度は、趣向を変えたシチュエーションで遠隔会議を行ってみよう。平日に開催されたゴルフコンペに参加し、そこから編集部にアクセスしてみた。千葉にある「新君津ベルグリーン」というコースでプレイする機会を得たため、小雨まじりの天気ながら数年ぶりにコースへ。何ホールか消化したタイミングで、前の組が詰まって待ちの状態だったときを見計らい、コース上から編集部に接続してみた。
編集部サイドの画像を撮影し忘れたが、LTEの安定した通信だったこともあり、自分のスコア以外は、映像および音声とも問題のないクオリティだった。ゴルフに没頭できなくなる恐れはあるが、必要に応じて会議に参加できるというインフラは整えることができる。こういった環境で会議ができるようになることが幸せかどうかは別の観点で議論が必要かもしれない。
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