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Windows10 Mobile選択の勘所、機能やサイズまで国内製品のスペック総まとめIT導入完全ガイド(2/3 ページ)

» 2016年08月24日 10時00分 公開
[宮田健ITmedia]

 この表を見ると、画面サイズは4.5インチから6インチまで一通りの端末がそろっていることが分かる。CPUについては処理能力にばらつきがあるものの、最低スペックの端末でもOSの軽さが相まって一通りは使えるというスペックだ。さらにこのスペックを読み解くにあたり、重要なポイントをピックアップしてみよう。

「Windows10 Mobile」というOSのバージョンは?

 まず、そもそものOSのバージョンを考えてみよう。Android端末だとOSのバージョンが重要で、ほとんどの場合、メジャーバージョンアップとなると携帯キャリア・端末ベンダーからのバージョンアップ提供は難しいというのが現状だ。

 Windows10 Mobileの場合、このバージョンアップは携帯キャリアや端末ベンダーからではなく、OSベンダーであるマイクロソフトから提供されるため、どの端末も“最新の”Windows10 Mobileを利用することが可能になる。そのため、端末の導入時期によりOSのバージョンが異なるため、アプリの動作確認に手間がかかるというようなことはない。この点はAndroid端末に比べると大きな利点といえるだろう。

 Windows10 Mobileのコア部分は、PCで利用される「Windows10」と同じものが利用されている。そのため、Windows10のセキュリティ機能や追加機能が、タイムラグなしにモバイルでも利用できるようになる。しかも端末ごとに差異はなく、全ての端末がこの利点を享受できる点はこれまでのスマートフォンOSにはない特長といえるだろう。

画面サイズはどう選ぶ?

 画面サイズは4.5インチ〜6インチと幅が広い。さらにその上のサイズとなると、電話としての機能よりも「タブレット」の範囲になるだろう。Windows10 Mobileの大きな特長は、普段使い慣れている「Office」のモバイル版アプリがそのまま利用できることだ。そのため、Office文書の閲覧、編集を考えると、ある程度のサイズの画面があると便利だろう。この点については実際に端末を触ってみて、自社のどの業務にどのように活用するのか、用途に見合ったサイズを選択したい。

図2 5インチと6インチの違い 図2 5インチと6インチの違い (左)MADOSMA Q501A(約5.0インチ)(右)MADOSMA Q601(約6.0インチ)(出典:マウスコンピューター)

Continuum for Phoneは必須?

 Windows10 Mobile最大の特徴は「Continuum for Phone」(以下、Continuum)だろう。この機能は普段持ち歩いているWindows10 Mobile端末を、モニターやキーボードに接続することで、PCのような操作感でアプリを利用することができるものだ。要求されるスペックがやや高いため、対応している端末はまだそれほど多くはない。

 Continuumに関しては「PCの代替になる」というような過大な期待はできないものの、ほんのちょっとした作業のためにPCを持ち歩く必要が無くなるため、感度の高い情報システム部は既に検証の段階に入っているという。ワークスタイル変革のキーデバイスとして、Windows10と同様な操作感で利用が可能になるため、Windows10 Mobileの導入に当たっては最も使える部分といえる。現在大手量販店ではこのContinuumを体験できるコーナーが用意されているので、実際に試用してみるといいだろう。

図3 Continuumにより、ワークスタイルが変わる 図3 Continuumにより、ワークスタイルが変わる(出典:日本マイクロソフト)

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