SSOの2016年度国内市場規模は47億円だった。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2016年度のシングルサインオン(SSO)の国内市場規模は47億円で、そのうち、ソフトウェア製品が43億円、SaaSが2億2000万円、アプライアンスが1億8000万円と見込まれている。
当該製品は、複数の異なるシステムへのアクセス管理を一元化する用途で、大企業を中心に市場を拡大した。ソフトウェア製品が市場をけん引してきたが、2013年度以降はSaaSも徐々に需要を増やしている。アプライアンスは、ごく一部のベンダーが提供しているのみである。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーは、他社製品からのリプレース需要により39.4%と堅調に推移するとみられている。2位が8.5%で、認証機能の強化に加えクラウド利用を推進していくことで拡販を進めていくという。3位は5.3%で、グローバル展開を行う製造業や金融業を中心に売り上げ拡大を図っているという。
近年、IDセキュリティへの関心が高まり多要素認証を採用する製品が増加しているほか、社内だけでなく社外システムとの認証連携(フェデレーション)需要が急増していることから、ベンダーはフェデレーション機能を強化し社内外のシステムを一元的に管理できる製品構成を取っている。また、特にフェデレーション機能に注目した複数のクラウドサービスの認証やID管理機能を一元化する「IDaaS」の提供を開始するベンダーが増加傾向にある。
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