最後にUTM製品の「導入状況」を調査した。その結果「導入済みである(追加リプレースなし)」が28.3%、「導入済みである(追加リプレースあり)」が4.0%、「導入を検討している」が15.3%、「必要性は感じるが導入時期は未定」が33.1%、「必要性を感じない」が19.3%であった(図3-1)。
まとめると、追加リプレースの有無にかかわらず「導入済み」は32.3%であるのに対し、「未導入」は67.7%であった。導入率は半数を下回るものの2年前の調査と比較すると4.6ポイント増加した。
従業員規模別に見ると中堅企業で導入率が25.0%から31.9%と6.9ポイント増加、中小企業では導入率こそほぼ変わらないが「検討中」の割合が7.5%から11.0%と3.5ポイント増加していた。ここまでに挙げてきたセキュリティ課題に対し、ネットワークセキュリティ機能を複数備えるUTMが徐々に導入されてきている傾向が見てとれた。
後編では、UTMの導入目的や導入時の重視ポイント、満足度などの調査結果を取り上げ、その活用実態を深堀りしていく。
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