2017年第3四半期の出荷台数は693万台。大手ベンダーの新モデル発売を控え、大きな動きはなかった。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2017年第3四半期(7〜9月)の国内スマートフォン端末の出荷台数は693万台で、スマートフォンと従来型携帯電話の合計では703万台と、前年同期比8.4%減であった。
この要因として、従来型携帯電話の出荷台数の急激な減少が継続していることに加え、出荷台数首位のベンダーから2017年第4四半期(10〜12月)にスマートフォンの記念モデルが発売されるため、第3四半期の出荷台数が277万台と、同比28.7%減の低水準にとどまったことが挙げられている。
ベンダー別の市場占有率(スマートフォンのみ/出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは40.0%、2位が12.1%、3位は11.9%で、4位が11.2%、5位は9.6%となった。
MVNO(仮想移動体通信事業者)向けに出荷されることの多いSIMロックフリーモデルは49万6000台となり、スマートフォン市場全体の7.2%であった。2017年第1四半期(1〜3月)は9.0%、同年第2四半期(4〜6月)が7.8%と、後退状況が継続している。SIMロックフリーモデルの市場は成長が鈍化しつつあり、踊り場にさしかかっているといえる。
当該四半期は各プレイヤーが年末商戦期に向けての地歩固めを行う状況にあったとみられる。VR(仮想現実)規格対応モデルが多く登場する第4四半期は、スマートフォンがデジタルトランスフォーメーションに欠かせないプラットフォームとして、どのような変貌を遂げていくのかが注目される。
,(出典:IDC Japan)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。