キーマンズネット会員313人を対象にアンケート調査を実施した。満足度や他のツールへのリプレース意向などExcelの利用実態が明らかになった。
キーマンズネットは2017年11月29日〜12月13日にわたり、「Microsoft Excelの利用状況」について調査を実施した(有効回答数:313件)。
回答者の顔ぶれは、情報システム部門は34.8%、事業部門が40.9%、管理部門が16.9%、経営者・経営企画部門が7.3%だった。
今回は、「Microsoft Excel」に対しての「満足度」や他ツールへの「置き換えの有無」や「置き換え理由」などを中心に、企業におけるExcelの利用状況を調査した。全体でも9割近い満足度を獲得した一方で、約4割の企業がExcelから他ツールへの置き換えを検討したり、実施したりしたことなどが明らかになった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前に了承いただきたい。
前編で紹介した通り、ほぼ全ての企業で導入されているExcelだが、約6割が課題を有している実態も明らかになった。そこで後編ではまず、現在利用中のExcelに対する満足度を聞いた。
その結果、「とても満足している」が9.0%、「まあ満足している」が79.1%、「やや不満がある」が8.0%、「とても不満がある」が3.9%となり、まとめると「満足」が88.1%、「不満」が11.9%となった。従業員規模別に見ると、100人以下の中小企業では90.5%と9割が「満足」と回答しているのに対して、1001人以上の大企業では85.6%と満足度はやや低く、従業員規模が大きくなるのに比例して満足度が下がる傾向にあった。
不満の主な理由は「マクロにより作成されたシステムが、作成者以外だと改修しづらい」や「知識がないとマクロ(開発機能)が使えない」といったマクロに関する問題が多く、続いて「共同編集ができない」や「データが不慮の事故により壊れることがある」「バージョンが異なると同じデータの編集がしづらい」などが挙がっていた。
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