同社コマーシャル製品事業部 プロダクトマネージャーの元嶋亮太氏は「働き方改革の推進によるモバイルワークやテレワークの機会が増えるにつれ、社内にコラボレーションスペースやテレワーク用スペースを設ける企業が増えている。さらに、マルチロケーション間での接続が日常的になってきた」と話す。
さらにその中で「ハドルルーム」が増加していると指摘。「ハドル」とはアメリカンフットボール由来のワードで、フィールド内にて少人数でこなす短時間の作戦会議のこと。「ハドルミーティング」とは短時間で成果を上げる打ち合わせのことをいい、それに応じた小規模な打ち合わせスペースであるハドルルームの設置が求められる傾向にあるのだという。「調査によれば、89%の企業がハドルルームの増設を決定、検討している」(元嶋氏)という。
また、日本企業の会議室は基本的に“人が集まるためのスペース”であり、「必ずしも外部にいるモバイルワーカーやテレワーカーとコミュケーションを諮る設備が整っていない」(元嶋氏)という。同社の調査によれば、日本企業の会議室の68%は、外部とのコミュニケーション設備が整っていない状況にあり、新たな働き方の推進においては1つの妨げになりかねない。そこで、ハドルルームやオフラインの会議室にコミュニケーションの手段として同社が提案するのが「ThinkSmart Hub 500」というわけだ。
「ThinkSmart Hub 500」は、いわゆるオールインワン会議専用端末だ。「Skype for Business」に最適化された「Skype Room System」を搭載し、マイク、スピーカー、操作用ディスプレイといった必要な機能の全てを備える。360度集音マイクと高品質スピーカーで、部屋のどこにいてもクリアな音声で会話ができ、会議室外の参加者と安定したコミュニケーションが可能。タッチ対応ディスプレイは360度回転し、直感的なユーザーインタフェースで迷うことなく操作でき、設定に手間取り会議の開始が遅れるといった心配も少ない。HDMIポートを経由して会議参加者のPCと接続すれば、会議室のプロジェクターやディスプレイへ画面を投影でき、その画面を自動的にオンライン会議参加者とも共有できる。なお、ThinkSmart Hub 500に搭載されるOSはWindows 10 IoT Enterpriseで、既存のPCと同様の管理が可能だ。
では次に、新しく出そろった新ラインアップのThinkPadについて、それぞれのカテゴリーごとに特徴を見ていこう。
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