「Wi-Fiが使いたかったから」という理由で、米カリフォルニア州パロ・アルトに住む1人の少年が逮捕された。
一般的に、出先でスマホやPCからインターネットに接続したいときに公衆Wi-Fiがあればベストではないだろうか。スマホなら自前の「ギガ」を消費しなくて済むし、PCならテザリングやモバイルルーターなどの準備をする必要もない。
カフェなどの飲食店では、集客施策としてフリーWi-Fiを用意するところも増えた。ネットに接続できるなら、コーヒー1杯程度の対価を払ってもいい。だが、逮捕された少年が取った行動は想像の範囲を超えていた。一体、何をしでかしたのか。
パロ・アルト市警の発表によれば、2018年7月22日深夜0時過ぎ、60代の夫婦が住む住宅に黒Tシャツ、マスク姿の強盗が侵入した。それが冒頭の少年だ。
物音で目を覚ました夫は、廊下に出たところで犯人と鉢合わせた。犯人は言った。「Wi-Fiのパスワードを教えろ」と。夫が「出て行け」と一喝すると、少年は逃げ出した。
未遂だが、まさに「Wi-Fi強盗」ではないか。少年は、庭に面した窓の網戸を切って侵入した。その後の調査で、台所から包丁が2本なくなっていることが判明した。ケガ人が出なかったのは不幸中の幸いだ。
同日午後、Wi-Fi強盗の被害にあった夫婦の近くに住む別の夫婦から警察へ通報があった。裏庭から自転車が盗まれたのだ。当初はWi-Fi強盗と無関係かと思われたが、調べが進むと関連性が深まった。
7月21日23時45分ごろ、自転車盗難にあった夫婦は自宅の窓の外に立つ少年に気付いた。少年は「今月のデータ量がなくなったんだ。Wi-Fiを使わせてほしい」と話したという。困惑した夫婦Bはそれを断り、少年に敷地内から出ていくように促した。少年はそのまま立ち去った。
翌朝、この夫婦は自転車がなくなっていることに気付き、通報した。警察は2つの事件の犯人がWi-Fi強盗の少年だと判断したわけだ。
防犯カメラの情報などからすぐに少年は逮捕された。盗まれた自転車も発見された。彼は住居侵入の容疑に加え、窃盗容疑も問われることになった。
「たかがWi-Fiで住居侵入までするか」と思うのは俺だけだろうか。何も犯罪を犯さなくてもと思うばかりだ。少年は17歳だそうだ。こんな犯罪が日本でも発生しないことを願うばかりだ。
上司X: Wi-Fi強盗の少年が捕まったという話だよ。
ブラックピット: 実は、誰かを脅してでもWi-Fiを使いたいと思うことはありますね。
上司X: いやいや、サラッと恐ろしいことを言うんじゃないよ。そんなことは、なかなかないだろう?
ブラックピット: いや、ありますね。
上司X: どんなときだよ?
ブラックピット: スマホに「ギガ」がないときです。でも動画がどうしても見たいことはありませんか。
上司X: 捕まった少年と同じじゃないか。ちゃんと「ギガ」を買い足せよ。
ブラックピット: ちゃんと買いますけどね。でも、それほど「Wi-Fiを使いたい!」と思うこともあるんですよ。
上司X: うん。絶対に実行するなよ。逮捕されたなんて報道、見たくないからな。
年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)
昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。
年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)
中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。
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