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» 2018年10月09日 10時00分 公開

Java 8はいつまで使えるか ライセンス体系変更でJava業務アプリ、この先どうする?

Java 8アプリの無償サポート終了が目前に迫る。有償に移行するか、OSSに切り替えるか、はたまた他の選択肢を検討するか……。ユーザー企業が選ぶべきは?選定指針を紹介。

[原田美穂,キーマンズネット]

 通信や金融、公共機関などさまざまな業界の業務アプリケーションで採用されているJava。大規模アプリケーション開発に適したアプリケーション開発言語として広く使われてきたが、近年、開発体制やライセンス体系の変更、サポートライフサイクルの変更などが続いている。本稿では近年の状況と、対策の選択肢やコスト負担のトレードオフの見方を整理する。

Javaの現状を整理する

 Javaは、通信や金融、公共機関などさまざまな業界の業務アプリケーションで採用されてきたアプリケーションプラットフォームだ(図1)。大規模アプリケーション開発に適した環境として広く使われてきたが、近年、開発体制やライセンス体系の変更、サポートライフサイクルの変更などが続き、混乱が生じている。企業の重要情報を支える場面で多く使われていることもあり、今後の動向は多くの企業が注目している。

Javaユーザー企業の調査 図1 Javaユーザー企業の調査(出典:Eclipse Foundation「Jakarta EE Developer Survay」)

 2017年9月、米国のITソリューションベンダーOracleは「Java 9」をリリースした。この時リリースサイクルの変更とサポートポリシーの変更も同時に発表している。具体的には6カ月ごとのリリースサイクルを採用することを宣言している。予告通り、2018年3月にはJava 10がリリースされ、本稿が公開されるころにはJava 11もリリースされているはずだ。

 現在、国内でもシェアが多いと思われる「Java 8」は2019年1月で無償サポートが終了する(ただし、個人や公共機関などの非営利、非商用向けは、2020年末までサポート)。Java 11以降のOracle Javaは有償サポートのみになるため、無償でOracle Javaの機能を使ってきたアプリケーションについて「ベンダー都合」をどこまで許容するかは判断が難しいポイントになる。

サーバサイドJavaを利用するシステムのサポート対応スケジュール 図1 サーバサイドJavaを利用するシステムのサポート対応スケジュール(出典:内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室「Javaのサポートポリシー変更などに関する技術レポート」)

これは「むちゃぶり」かも? 8割超のJava利用企業が問題の渦中に

 下図は、2018年3月にJakarta EEプロジェクトのコミュニティーメンバー1805人に対して行ったアンケート調査の結果だ。Java 9や10がリリースされているにもかかわらず、回答者の約87%はいまだにJava 8を利用していることが明らかになっている。

WHICH PROGRAMMING LANGUAGES DO YOU USE AT WORK? SELECT ALL THAT APPLY 図3 「WHICH PROGRAMMING LANGUAGES DO YOU USE AT WORK? SELECT ALL THAT APPLY」 Java is consistently either first or second in every reputable programming language ranking on an annual basis. Naturally the participants in this survey had a heavy Java orientation(the survey sought the community’s feedback specifically). It is noteworthy that we are in a truly polyglot world-most enterprises today have developers working in multiple languages. But Java is still the dominant language in back-end enterprise systems.

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