キーマンズネット会員201人を対象にアンケート調査を実施した。ID管理システムの導入形態や連携するシステムなどID管理システムの利用状況が明らかになった。
キーマンズネットは2018年8月17日〜9月20日にわたり、「ID管理システムの導入状況に関する調査」を実施した。全回答者数201人のうち情報システム部門が44.8%、製造・生産部門が11.9%、営業・販売・営業企画部門が14.0%、経営者・経営企画部門が6.5%などと続く内訳であった。
今回はID管理システムを「導入済み」「導入予定」の方に対し、その「導入形態」や「クラウドサービスへの移行の有無」「ID管理システムと連携しているシステムおよびサービス」などを中心に、より詳細にID管理システムの導入状況を把握するための質問を展開。その結果、ID管理システム導入者の7割がオンプレミス運用をしていることや、そのうちの約8割がクラウドサービスへの移行予定がないことなどが明らかになった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
前編では4年前の調査と比較して業務で利用するID数やID管理システムの導入率が増加していることを紹介したが、一方で導入企業の割合は全体の半数以下にとどまっている現状にも触れた。そこで後編ではID管理システム導入企業の実態をより詳細に調査することで、ID管理システムの活用状況を見ていきたい。
まずID管理システムを「導入済み」「導入予定」の方に対しその導入形態を聞いたところ、「オンプレミスで運用」が70.5%と大半を占め、次いで「クラウド環境(IaaS)で運用」が12.6%。クラウドサービスを利用する割合は12.6%にとどまる結果となった(図1-1)。「今後クラウドサービスへの移行を検討しているかどうか」についても78.7%と約8割が「移行予定なし」と回答しており、現状のシステムで満足している、あるいは移行コストに対する予算取りが難しいのか継続してオンプレミスで運用する考えだ。徐々に企業システムもSaaS化が進む一方でID管理システムはまだオンプレミスでの運用が根強いようだ。(図1-2)
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