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» 2019年01月16日 10時00分 公開

寺院の生産性向上。開山470年余、古刹の若き副住職が実践する「デジタル改革」

[相馬大輔,RPA BANK]

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1,500年前の日本に最先端の文化として伝わり、以来歴史の表舞台をたびたび飾った仏教。信仰の拠点である寺院は、かつては役所や学校も兼ねる身近な施設だったが、今日のお寺は主に「伝統文化」と「葬祭」の担い手で、大半の人にとっては、どこか非日常的な存在だ。

「寺にも事務作業は当然あり、効率化のツールが必要。なのに袈裟(けさ)姿でIT系の展示会へ行くと“冷やかし”だと思われて、なかなか応対してもらえないんです」。そう笑う小路竜嗣(こうじりゅうじ)氏は、470年以上の歴史を誇る長野県の古刹「浄土宗善立寺(ぜんりゅうじ)」の副住職。エンジニア出身の経歴を生かして寺務のデジタル化を進める32歳だ。

伝統と格式を重んじる仏教界にあって、テクノロジーの活用を“布教”する取り組みについて、2018年11月22日開催の「RPA DIGITAL WORLD 2018〜Digital Robot CAMP in お台場」で披露した小路氏にインタビュー。「変えるべきもの」そして「守りたいもの」を聞いた。

■記事内目次

目次

1. 過労死予備軍15%。僧侶を取り巻く過酷な労働環境

2. 仏の道を「伝える時間」「伝える方法」を、デジタル化で創出する

3. ヒトとロボットが協働する時代の先にあるベーシックインカムの導入是非

4. デジタルで中小寺院に活路を見出す


浄土宗善立寺(長野県塩尻市)副住職。1986年生まれ・兵庫県出身。信州大学工学部卒、同大学大学院工学研究科修了後、株式会社リコーでデジタル印刷機の設計部署に配属。善立寺住職の一人娘である妻との結婚を機に2011年退職し、浄土宗大本山増上寺にて得度(仏門入り)する。僧侶を養成する伝宗伝戒道場を2013年に成満(修了)し、現在は寺務のかたわら「寺院デジタル化エバンジェリスト」としても活動。寺院のウェブサイトなどに誘導するQRコード入り御朱印「御朱In」を考案したほか、寺院の事務作業を効率化するデジタルツールの普及に努めている。


過労死予備軍15%。僧侶を取り巻く過酷な労働環境

―御朱印とともにQRコードのはんこを用意して寺院のウェブサイトを案内する「御朱In」のアイデアに、全国から問い合わせが相次いでいるそうですね。

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