オシャレなデザインだけど実務で使いにくい……。そんな昨今の人材管理クラウドサービスが定着しない理由に切り込むサービスが登場した。ポイントは使いやすさと「目標管理」を重視した機能群だ。
東芝ソリューション販売は「企業成長クラウド/WorkVision目標管理 〜育成のいろは〜」を6月3日から販売する。従業員の目標管理や人事評価のためのSaaS(Software as a Service)型のクラウドサービスだ。現代的な目標管理の手法を取り入れながら、入力の手間や学習コストがかかりにくい設計になっている点が特長だ。運用面でも組織改変などの影響を受けにくい仕様になっている。
最近は人材育成に向けて、目標管理を制度化している企業が増えている。例えば、組織目標と個人目標をリンクさせて双方の成長を目指すMBO(Management By Objectives)や、業務の効率化と社内目標の共有を進めるOKR(Objective Key Result)といった手法を組み入れたシステムを導入する企業が増えつつある。だが、最新の手法を取り入れた人材管理やタレントマネジメントツール、目標管理ツールは多くの場合、現代的な独自のユーザーインタフェースデザインになっている。Webアプリケーションをよく利用する部門の従業員以外にとって、こうしたツールは使いこなしにくい。利用が定着しないことで、目標管理や人事評価の作業そのものが目的となって、目標管理そのものが形骸化することが課題になりやすい。
そこで「WorkVision目標管理」はExcelで作成した管理シートに目標を記入し、電子的なワークフローによって申請や評価を行うことで、企業の目標管理を一元管理する。「導入済みの目標管理システムが複雑過ぎてうまく運用できない」や「目標管理作業が目的となって企業の成長につなげられない」といった、これまでのツールの課題を解消するとしている。SaaS型のサービスのため、ハードウェアの導入やメンテナンス、運用に関する業務負荷とコストを削減できる。
他の人事系システムと連携することを前提とした設計になっており、運用面では新規事業立ち上げや組織改編などがあってもユーザーインタフェースの改変が必要ない点も特長の1つ。
価格は、1ユーザー当たり月額100円(税別、以下同)または200円。200円のプランには、問い合わせサポートが付く。いずれのプランも、10ユーザー以上の契約が必要。さらに、初期設定費として別途7800円が発生する。
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