現在の4G無線アクセスネットワークでは、通信処理の主要部分を担う「親局」であるベースバンド処理部と、主に電波の送受信を担う「子局」である無線部で構成されており、これを「Centralized RAN」(C-RAN)と呼ぶ。この構成によって、親局側で子局を含む無線ネットワークリソースをプーリングして、ニーズに合わせた高速な(性能のよい)リソース配分を実現している。親局側に主要な装置の多くを集約できるため、スペースとコストの節約にもなる。しかし5Gの登場により、従来のC-RANには2つの解決すべき課題が顕在化してきた。通信関連機器の相互接続とフロントホール部分の帯域の問題だ。O-RAN Allianceはそれぞれの課題を解消する仕様を提案している。
1つ目の課題は、通信関連機器の相互接続性である。
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5G、約7割は自分が何を知らないかも分からない――日本の経営者の悲しい実態Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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