一方、基地局の親局内でのネットワーク機器間のインタフェースも重要だ。基地局内の装置インタフェースは標準化団体である「Third Generation Partnership Project」(3GPP)がF1、E1を規定しており、LTE無線局(eNB)と5Gで新しく追加されるNR無線局(gNB)とのインタフェースであるX2や、NR無線局間のインタフェースであるXnも3GPPにより規定されている。これらインタフェースはいずれも自由度が高い設計であるため、マルチベンダー機器間での相互運用を図るときには、パラメータ解釈の違いにより、データの瞬断やスループット低下などの問題が生じることが課題になっている。
O-RAN AllianceのWG5では、こうしたパラメータ解釈や装置の動作を明確にして、オープンな標準とするための活動を行っており、どのベンダーの装置を利用しても、接続性の問題で性能が落ちることなく、同じオペレーションで同じ結果が出るようにすることを目指している(図3)。
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