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» 2022年05月17日 11時00分 公開

SaaSの数に比例して高まる情シスの業務負荷、その解決策とは

コロナ禍でテレワークシフトが進み、SaaSを導入する企業は増えた。ただ、SaaSの数が増えるだけ情シスの業務量が増えてしまう。多くの企業が目を向けられていない“情シスの過酷な状況”を明らかにし、その解決策を紹介する。

[土肥正弘,キーマンズネット]
メタップス 石田 健太郎氏

 コロナ禍でより導入する企業が増えたSaaS(Software as a Service)だが、数が増えれば増えるだけ、ただでさえ人材不足の情シスの業務負荷が高まってしまう。具体的にどのような業務が増えるのか、その解決策はあるのか。メタップスが実施した調査と合わせて、同社の石田 健太郎氏が現状と解決策を語った。

本稿は、2022年4月25日のオンラインセミナー「DXでSaaSを増やした結果、情シスの仕事増えてないか!?」(主催:メタップス)の講演内容を基に、編集部で再構成した。

なぜSaaSの導入数が増えているのか

 SaaSの利用数が増加しているのは、クラウドシフトがトレンドであることに加え、コロナ禍のテレワーク対応によってデジタル化が進んだことが挙げられる。

 オンプレミスのシステムは買い切りであることが多いためランニングコストが抑えられ、カスタマイズ性が魅力である一方、導入までに時間がかかり、コストが高くなりがちだ。一方でSaaSは、導入までの期間が短くコストは低額になる。ランニングコストはかかるが導入のハードルが低いことが、SaaSを選択する企業が増えた理由の1つだ。メタップスの調査ではコロナ禍にSaaSを導入した企業は66%になる。

 導入したSaaSで特に多かったのはコミュニケーション関連のサービスだ。取引先とのやりとりのため、複数のチャットツールが頻繁に利用される。他は経理や電子契約、人事などの領域のサービスで、紙でやりとりしていた情報を電子化して業務を効率化するSaaSの導入が目立つ。

 1社当たりのSaaS導入数を調べるためメタップスが実施したアンケートでは、2020年に利用されていたSaaSは平均8.7だった。2022年の直近のヒアリングでは、10以上のSaaSを利用する企業が増加傾向にある。

図1 平均導入SaaS数(メタップス調査)

SaaS導入数の増加に、情シスはどう思ってる?

 SaaS増加への情シスの課題感を調査したアンケートでは、情シスの19.2%が課題が「かなりある」と回答する。「ややある」と回答したのは59.0%で、約80%が課題を感じていた。内容を見ると、「コストの増加」「管理の手間」「セキュリティの不安」が上位を占める。

図2 SaaS増加で課題を感じる人の割合(メタップス調査)

 調査からは情シスの人材不足も明らかになった。ITインフラの運用管理を担う情報システム担当者が1人しかいない「ワンオペ情シス」は11.4%だった。一般的に情シス1人当たりで管理できる従業員数は100人程度が目安と言われているが、ワンオペ情シスであると回答した人の約20%が200人以上の企業に勤めていた。

図3 ワンオペ情シスが数百人の従業員のITインフラを担当することもある現状(メタップス調査)

SaaSが増えることによる、情シスの具体的な負荷とは

 SaaSの増加による情シスの課題感や人手不足の現状が明らかになった。ここからは、情シス人材が不足する中でSaaSが増えることによる、“情シスの過酷な状況”を明らかにする。

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