朝日新聞社のAI校正ツール「Typoless」がPowerPointにも対応した。法人向けプランでは追加料金なしで利用可能だ。
朝日新聞社は、同社が提供する文章校正AI「Typoless(タイポレス)」が「Microsoft PowerPoint」(以下、PowerPoint)に対応したと発表した。企画書やプレゼンテーション資料の作成においても、Typolessの校正機能を利用できるようになった。
Typolessは、朝日新聞の膨大な記事校正履歴を学習したAIに、約10万件の校正ルール辞書と、ユーザーが独自に登録可能なカスタム辞書機能を組み合わせた文章校正ツールだ。「良文サポート」による可読性の向上や、「炎上リスクチェッカー」によるリスク表現の検出など、多彩な機能を搭載している点が特徴だ。
Typolessは従来「Microsoft Word」の校正に対応していたが、PowerPointにも対応し、活用の幅がさらに広がった。PowerPointアドインを使った校正機能は法人向けの「プレミアム+Plusプラン」および「エンタープライズ+Plusプラン」で提供され、いずれのプランでも追加費用が不要で、現在の料金のままで利用できる。なお、両プランはPDFファイルの校正にも対応している。
PowerPointで利用できる主な機能は以下の通りだ。なお、PowerPointアドインはプレミアム+Plus/エンタープライズ+Plusプラン限定となる。
TypolessのPowerPointアドインは、Microsoftのアプリケーションストア「AppSource」から購入可能だ。PowerPointの「ホーム」タブから「アドインを入手」を選択し、「Typoless」を検索してインストールすることで、利用を開始できる。
Typolessは2023年10月にサービスを開始し、朝日新聞社の「メディア研究開発センター」が自然言語処理などのAI技術を活用して開発した。今回のPowerPoint対応をはじめ、今後も文章校正や情報発信業務の効率化、誤植や不適切表現に起因するリスク低減に向けて、機能の強化を継続していくとしている。
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