IBMはAI倫理に関する調査レポート「AI倫理の実践 - 信頼できるAI実現へ、全社的取り組みを」を発表した。調査結果から、“AI倫理に責任を持つ役割の根本的な変化”が明らかになった。
IBMは2022年6月7日、AI(人工知能)倫理に関する調査レポート「AI倫理の実践 - 信頼できるAI実現へ、全社的取り組みを」を発表した。調査結果から、組織における“AI倫理に責任を持つ役割の根本的な変化”が明らかになった。
「AI倫理について責任を負うべき主な職務」の調査項目では、回答者の80%がCEOなどの「非技術部門のリーダー」をAI倫理の責任者、推進者として挙げた。2018年時の15%から急上昇した結果となった。
また、サステナビリティーや社会的責任、ダイバーシティーとインクルージョンの面で同業他社と比較して優れたパフォーマンスを発揮するなど、信頼できるAIの推進が求められているにもかかわらず、リーダーの意図と実際の行動との間に“ギャップ”があることも明らかになる。
本調査はIBMのシンクタンクであるIBM Institute for Business Value(IBV)がオックスフォード・エコノミクス社の協力のもと、北米、中南米、欧州、中東、アフリカ、アジアを含む22カ国の組織の1200人の経営層と、22以上の業種にわたる、事業・技術部門の16役職に対して、2021年の5〜7月に実施された。
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