ディープフェイクとは、高度な合成技術によって偽の画像を作る技術や、その技術によって作られた画像を指す。「ディープラーニング」と「フェイク(偽物)」を組み合わせた混成語で、2018年ごろから注目を集める。映画などのコンテンツで利用される一方、フェイクニュースや個人の尊厳を侵害する画像、プロパガンダへの利用などが問題視される。
ディープフェイクは、元となる人物の画像に作成したい人物の顔を重ね合わせる「コラージュ画像」の高精度版と言える。ディープフェイクの危険性が大きく注目されたきっかけは、2018年に俳優兼監督のジョーダン・ピール氏が「YouTube」で発表した動画だった。米国のバラク・オバマ元大統領がドナルド・トランプ前大統領をののしるフェイク動画で、動画の後半では顔をすり替える前の映像が確認できる。
ディープフェイクは、映像作成に「敵対的生成ネットワーク」と呼ばれるディープラーニング技術が利用され、目視ではフェイク画像であると分からないほど精巧に顔や身体などをすり替えた画像が作成できることを特徴とする。低品質なものは非プログラマーでもアプリで簡単に作成可能とされる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。