多くの従業員がオフィス回帰したがる本当の理由
Worklife Venturesが実施した意識調査によると、多くの従業員がオフィスへの復帰を望んでいるという。少し掘り下げてみると、その本心は、テレワークの課題として上がりがちなコミュニケーション問題ではなく、別の目的があった。
ベンチャーキャピタル企業のWorklife Venturesが550人の技術者を対象に実施した調査から、多くの従業員がオフィスへの復帰を望む様子が見て取れる。家族と過ごす時間が増える、通勤時間が減る、スケジュールの柔軟性が増す、全体的に自律性が高まるなど、在宅勤務のメリットを再確認できる。もしあなたが在宅勤務の賛成派なら、アンケートでそのメリットを説明するまでもないだろう。
しかし、回答者の約半数(51.47%)が、「オフィス復帰を義務付ける雇用主は過去にとらわれている」と答えた一方で、ほぼ同数の回答者(48.53%)が、オフィス復帰は「文化、士気、生産性にとって良い」と回答した。
オフィス回帰を希望する意外な理由
企業文化を一体化させて、組織が活気づくことを望む声は多い。そこで調査員は、雇用主が「フルタイムで会社に戻るように」と指示した場合、どういう反応を示すかを調査した。雇用主が「解雇されないようにフルタイムで会社に戻るように」と従業員に提示するという設定だ。
その場合、約10%の人が「会社に戻る」と答えた。半数は、「より青い海(つまりリモートに適した仕事)に向かって泳ぎ始める」と答え、約20%は「船から飛び降りることはしないが、それを喜ぶわけでもない」と答えた。しかし、20%以上の人が「喜んでオフィスに戻る」と答えた。
テレワーカーがWorklifeに語ったところによると、オフィスを懐かしむ主な理由は「同僚との友情」だった。
調査対象者は、同僚との友情を近接性バイアスでキャリアの問題を解決することよりも重視し、「オフィスにいることのメリット」より重視していることが分かった(注1)。Worklifeの調査によれば、調査対象者は「ワークライフバランスを生み出す境界線であること」や「家から出る喜び」「定期的な環境の変化」の利点よりも、同僚との友情を上位に位置付けた。
このデータを基に考えると、人事部は従業員がオフィスに戻ってくることを求めているなら、ブランドを再構築する必要がありそうだ。「オフィスに来て友達と交流を持てばいい。たまたま同じ給料をもらっている人たちと」というように。
このリブランドは恐らく、「コラボレーションをするためにオフィスに来てください」と言うよりも強力なアピールポイントになるはずだ(注2)。ある専門家がHR Diveに語ったところによると、「この重苦しいフレーズは、雇用主が従業員を信頼していないことを告げていると受け取られることが多い」という。
私は、技術系の新興企業やFortune 500の企業が従業員をオフィスに呼び戻すために、West Elmの長椅子を広げ、ゲームテーブルを設置し、ニトロコールドビールのタップを取り付ける必要があると言っているわけではない(もちろん、これらは問題ないと思うが)。私が言いたいのは、雇用主はもっと意図的に、必ずしも仕事とは関係ない(しかし仕事が承認され、仲間とのつながりを大切にするような)スペースを作るべきだということだ。
それは実際どのようなものか?
Worklifeの調査では、テレワークの調査対象者の約40%が孤立感を解消するために「仕事関連のリアルイベントにもっと参加するようになった」と回答した。人事担当者であれば、ハッピーアワーが真っ先に頭に浮かぶかもしれない。私は、ゲイバーやレザークラブで伝統を守り、そのような空間でコミュニケートし続けるマイノリティーとして、そのような場でつながろうとしながら「外出する」タイプでないことがいかに孤独かをよく考えている。アルコール依存症からの回復期にある従業員にとっては、最適な空間ではないかもしれない(注3)。
私は“天使の代弁者”として、このようなつながりを促進する方法があることをお伝えしたい。私のオフィスでは、AI(人工知能)を使ったグループチャットにランダムに参加できるようにしている。
各人のカレンダーからビデオ通話ができる時間を見つけたり、マッチングアプリ風の会話のきっかけを提供したりと、つながるための後押しをする。マッチングアプリの「Hinge」を参考にすると、よりリアルで仕事にも使えるようになりそうだ(注4)。プレッシャーのないハイブリッドワークモデルの優れた点は、ビデオ通話を介してつながった人がいれば、実際に会って話した人もいることだ。
私の出生チャート(てんびん座星座、乙女座金星)、または、私は生活のために心理的安全性について書くという事実をお許しいただきたい。しかし、私は同僚に対して、全ての人間関係にアプローチする方法と同じように、優しさと温かさをもってつながりを持とうとしている。特に労働環境が刻々と変化する中、従業員が成果物を超えて同僚とのつながりを切望するのは理解できる。
出典:Hybrid Health: Your co-workers want to see you(HR Dive)
注1:What is proximity bias and how can HR prevent it?
注2:What’s wrong with ‘come into the office to collaborate’?
注3:How employers can support sober employees this holiday season
注4:Duolingo and Slack highlight the power and pitfalls of emojis at work
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