メディア

「稼げる/稼げない」エンジニアの職種・業種・言語は? パーソルキャリアの調査

パーソルキャリアがフリーランスエンジニアの職種・業種・開発言語別の平均月額単価ランキングを発表した。今の時代にエンジニアが「稼げる」分野とは。

» 2023年04月03日 13時00分 公開
[キーマンズネット]

 パーソルキャリアは2023年3月28日、職種や業種、開発言語別の「ITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング」を発表した。2022年に同社が運営するエージェントサービス「HiPro Tech」が受領した案件の月額単価の平均を算出したものだ。

稼げるのは○○系のエンジニア?

 「エンジニア」と一口に言ってもさまざまな職種があるが、どの職種の報酬が高いのだろうか。

 職種別の月額単価は「DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルタント」が最も高く、約99.1万円だった。「ITコンサルタント」「プロダクトオーナー・プロダクトマネジャー」「PM・PMO」が続いており、DX推進や事業開発の上流工程を担う職種が上位に来ている。一方、既存のシステムを運用、保守する職種は下位にランクインしているようだ。

図1 職種別平均月額単価ランキング(出典:パーソルキャリアのプレスリリース)

「羽振りが良い」業界とは?

 「どの業界で働くか」もエンジニアの待遇を決める重要な要素だ。どのような業界でエンジニアの報酬が高いのだろうか。

 1位は「コンサルティング業界」で約91.8万円だった。パーソルキャリアの荒井雅人氏(HiPro Tech サービス責任者)は「多くの企業でDX戦略や業務のシステム化における企画を立案できる人材が不足しているため」だと要因を分析した。

図2 業種別平均月額単価ランキング(出典:パーソルキャリアのプレスリリース)

モダンな言語が上位にランクイン

 開発言語別で見ると、月額単価が最も高かったのは「Ruby」で約88.3万円だった。上位には「TypeScript」「Python」「Go言語」など、比較的新しい言語が並んでいる。また、昨今はスマートフォン向けのサービス提供が当たり前になっているため、「Swift」「Kotlin」などモバイルアプリケーションの開発で使われる言語も上位にランクインしているようだ。

図3 言語別平均月額単価ランキング(出典:パーソルキャリアのプレスリリース)

 今回の結果について荒井氏は以下のように分析し、エンジニアのリスキリングを促した。

 「事業会社を中心に、事業やサービスの拡大に向けてデータ活用の基盤整備を考える企業が増えている。しかし、社内だけでは知見やリソースが不足しており、専門性が高い外部人材の力を借りて、DX推進を目指す傾向が顕著だ。DXに関連する人材の需要は高く、結果的に単価も高い傾向になった。ITエンジニアもこれまで培ってきたスキルを市場の変化に合わせてさらに磨き、アップデートし続けることが市場価値を高める上で重要なカギと言えるだろう」(荒井氏)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。