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求職者をもてあそぶ「偽物の求人」の目的は? 見破り方も解説

企業から応募者への返信がないとき、そもそも求人が存在していない可能性がある。偽物の求人を公開する目的と、その見破り方を解説する。

» 2023年11月14日 07時00分 公開
[Ginger ChristHR Dive]
HR Dive

 企業から応募者への返信がないとしても、必ずしも採用担当者から無視されているわけではない。履歴書作成支援を行うStandOut CVの調査によると、「その求人はそもそも存在しない」場合があるようだ。

 偽物の求人の目的と、見破り方を紹介する。

偽物の求人を見破る5つの方法

 英国で最も需要の高い20のポジションに関する求人広告の3分の1以上は、StandOut CVが「偽物の求人」と呼ぶものだった。「これは、企業や人材紹介企業が、自社の利益のために偽の求人広告を掲載するという採用戦略であり、多くの場合、その目的は将来の募集のために候補者とのパイプラインを作ることにある」とStandOut CVのディレクターで元リクルーターのアンドリュー・フェネル氏は説明する。

 「この慣行はかなり一般的であり、目新しいものではない。最近は、その実態が明らかになりつつある。求職者は、偽物の求人を用いた企業の戦略に知識を備えており、より多くの質問をする」(フェネル氏)

 StandOut CVは、30日以上掲載されている求人を偽物の求人に分類したものの、フェネル氏は「これは正確に計測したものではない」と述べた。また、一般的に企業はこのような行為を認めたがらない。

 StandOut CVによると、分析対象となった需要の高い職種の上位20のうち、「動物看護師」の求人広告の60%弱と「ソフトウェアエンジニア」の求人広告の約46%が本物の求人ではなかった。その次に、「サイバーセキュリティアナリスト」(45.7%)、「保険ブローカー」(43.5%)、「グラフィックデザイナー」(42.4%)が続いた。

 StandOut CVは、偽物の求人を見破るために、「有効かどうかを確認せずに、掲載から30日以上経過した求人に応募することを避ける」「企業のWebサイトでそのポジションがまだ募集中であるかどうかを確認する」「採用担当者やリクルーターに直接連絡する」「求人広告に応募締切日があるかどうかを確認する」「ソーシャルメディアでその求人に採用された旨の投稿がないかを検索する」といった手順を推奨した。

 「大企業やエージェンシーの求人には、優れた候補者を引き寄せるために数カ月にわたって繰り返し使われている偽物の求人も多い」とフェネル氏は述べた。

 フェネル氏によると、企業にとってはプラス面がマイナス面を上回るという。一部の候補者は企業に対する興味を失うかもしれないが、企業は「1人に迷惑をかける度に、候補者データベースに新たな10人が追加される」ことを知っているのだ。

出典:Ghost jobs haunt job ads(HR Dive)

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