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ストレージ仮想化

ストレージ仮想化とは、複数の異なるストレージ装置を仮想的に1つのストレージとして使用可能にする技術全般のことを指す。システムに接続されているストレージはすべて仮想化され、1台の内蔵ディスクのように取り扱えるようになる。

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ストレージ仮想化の基本機能とは?

ストレージ仮想化の基本機能は以下のとおり。
●ボリューム容量の仮想化
複数の異なるブロックストレージ(実ボリューム)を1つのストレージプールに統合し、そのプールから各サーバに仮想ボリュームを割り当てることができる。

●ファイルシステムの仮想化
複数のファイルストレージを束ねて1つの巨大なボリュームを作り、その上で単一の論理的なアクセスである「グローバルネームスペース」(ファイルやディレクトリのパス名を論理化したもの)を提供する。

●ストレージ階層の仮想化
I/O処理を監視して使用頻度を特定し、その上でデータブロックを最適なストレージ装置の階層に動的に移動する。

ストレージ仮想化の導入メリットとは?

ストレージ仮想化の主な導入メリットは、以下の5つが挙げられる。
●領域の一括管理
未使用領域をストレージプールで一括管理できるようになり、いつでも簡単に再割り当てすることが可能になる。

●消費電力削減
当分使わないディスクスペースまで初期導入の段階から確保しておく必要がないので、その分の消費電力を削減できる。

●運用の手間を軽減
システムを停止することなくストレージ装置の増設・交換が可能になるので、ストレージの運用管理の手間を大幅に軽減できる。

●柔軟な拡張
ストレージの拡張が必要となった時、限定されたモデルやブランドにとらわれずに、コストパフォーマンスに優れたニーズに合致するストレージ装置を選択できる。

●リプレイスの容易さ
新しいシステムにリプレイスする場合、正常に稼働している旧システムのストレージ装置までリプレイスする必要がなくなため、既存のストレージ資産に対する投資効果をより長期にわたり生かし続けることが可能になる。