IT導入完全ガイド
Excel属人化からの解放、やっぱり「プロジェクト管理」ツール(3/4 ページ)
進捗状況の把握に最適なレポーティング
プロジェクト管理ツールには、プロジェクトの進捗状況や達成度などを関係者に応じた形にレポーティングできる機能が備わっている。もちろんExcelを駆使すればできないことはないが、プロジェクトメンバーに見せるレポートと経営層など影響力のあるステークホルダに見せるレポートは当然異なるため、全て作り込むのは手間がかかってくる。
レポートすることがプロジェクトマネジャーの仕事ではない。できる限り進捗レポートが簡単に取り出せることが大切だ。
例えば、進捗状況における計画値と実績値のズレがはっきり可視化できるバーンダウンチャートなどを用いれば、理想線や計画線、実績線が一目で分かるようになり、計画から大幅に遅れが出ているものがはっきりビジュアルで表現できる。
コミュニケーション活性化機能
プロジェクト管理ツールは一種のコミュニケーション基盤であり、プロジェクトメンバーそれぞれが抱えるタスクごとに情報のやりとりができるインフラであることが望ましい。そこでプロジェクト管理ツールには、ファイル共有機能や掲示板機能などが備わっている。
Excelでは通常備わっていない機能であり、別途コミュニケーションのためのチャットやソーシャル機能を持つツールを用いる必要がある。また、実際に文字で伝えなくとも「いいねボタン」のようなメンバー間のコミュニケーションを深めるための機能が実装されるものもある。
コラム:チャットはチャットツールで、プロジェクト管理ではストック情報のみを扱うべし
プロジェクト管理ツールにはコミュニケーション機能が備わっているが、できればプロジェクトに関連したことだけを共有するような運用を心掛けたい。基本的にはストックするべき連絡事項や情報を中心にコミュニケーションできるようにしておき、たわいもない日常的なやりとりは別のツールで行うようにしよう。ある意味余計な情報がたまってしまい、あとで履歴を追いかけにくくなる。
プロジェクトマネジメントのこれから
国際規格として標準化されるプロジェクトマネジメントだが、日本においてはIT業界で広く利用されている状況にある。しかし米国を中心とした海外では、ビジネスマンが備えるべきスキルの1つとして若手の教育が進められている。
実際に海外の企業では、プロジェクトマネジメントの資格を持っていることで就職に役立つ場面も多く、大学生や高校生の時代からプロジェクトマネジメントに触れる機会が設けられているところもある。日本でも大学と企業が共同でシラバス(学習計画)を開発し、学びの場に生かしている例も増えつつある。これまで以上にプロジェクトマネジメントの裾野が広がる可能性はあるだろう。
プロジェクト管理ツールについては、基本機能としての進捗管理だけでなく、赤字プロジェクトを解消するためにもコストを意識したポートフォリオ管理が今後は注目される。また、プロジェクトメンバーそのものがどんなタスクにどれだけのパワーを割いているのかといったワークマネジメントの概念も重要だ。これらの機能はプロジェクト管理ツールの中で充実するはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT導入完全ガイド
注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Windowsを使い続けるのは正解か? 「Linux化」というモダナイズのもう一つの選択肢
-
2
「Gemini Notebook」で利用者10倍 シニア社員をAIヘビーユーザーにした首都高の考え
-
3
スクエニ開発陣が「ドラゴンクエストX」の世界観を守るのに「Gemini」が必要だったワケ
-
4
「新しいOutlook」って使ってる? 移行で変わるメール誤送信対策
-
5
できる人ほど教える時間がない AIは暗黙知の夢を見るか
-
6
企業買収を20年以上続ける「Infor」 9つのERPを製品表でチェック
-
7
舞鶴市「脱Windows」で6億円削減 1人1日82分を時短したGoogleツールの使い方
-
8
SCS評価制度、我が社はどこに気を付けたらいいの? 乗り遅れないためのポイント解説
-
9
製造業の73%が「生成AIに仕事を頼みたいのに頼めない」理由とは
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー