何でもRPA化で無法地帯……秘伝のロボ術で起死回生した百貨店企業

2016年からRPAを導入し、年間4600時間分の削減したJ.フロント リテイリング。しかし、その過程では「IT部門が関与しないところでRPAが作られ、“無法地帯が生まれる」といった苦労を経験した。苦労の中で編み出した、秘伝のロボット活用術を紹介する。

 「大丸」や「松坂屋」といった百貨店、「PARCO」などの商業施設を全国で展開するJ.フロント リテイリングは、2016年にRPAを導入して48業務で年間4600時間分の削減に成功した。順調に思えた業務改善だが、実態は「無人島に取り残されたような状態」に陥った。

 山積する課題に対し、「ロボット作成の『内製化』による開発スピード倍増」を打ち出す。ここでいう内製化とは、外注による開発から社内の開発部隊による独自開発に移行することではない。「Microsoft Excelの式は書けてもマクロは書けない」レベルの現場スタッフでもロボットを作れる状態の実現だ。同社の挑戦を紹介しよう。

「何でもRPA化」で無法地帯になる

 「RPAはコンサルタントの力を借りて導入したのですが、実際の運用フェーズに入るとどこに他のユーザーがいるのか分からず無人島に取り残された状態になります。もっと効率的な方法があるのではと思っても確認のしようがない。RPAの取り組みは常にそうしたジレンマと背中合わせでした」

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