「オートスケールって落ちるんです」――AWSの現場術を伝授する"駆け込み寺"(1/3 ページ)
「AWSを学ぶ時間も余裕もない」「いきなり運用を任されたけれど、何に気を付ければいいのか」――これからAWSを始める人、運用で不安を抱えている人が、「AWSに強い情報システム部門」に近づくための駆け込み寺があるという。
「攻めのIT」が叫ばれる今、その1つの手段として「Amazon Web Services」(以下、AWS)を筆頭とするパブリッククラウドサービスに注目する企業は多い。クラウドは新しいサービスの開発基盤となる上、基幹システムのような既存ITインフラの移行先としても存在感を増している。
実際に、AWSの活用に踏み出す企業も増え、情報システム部門がその運用に携わるケースも増えてきた。しかし、日々の業務に忙殺され人手の不足しがちな情シス部門が、AWSについて新たに学ばなければいけないというのは酷な話だ。その上、クラウドには独自のくせや落とし穴があり、例えば「オートスケールを推奨される手順で設定したのに、アクセス数が増えるとサーバが落ちる」といったアクシデントも報告されている。こうした実態運用を前提としたリアルな話は、ベンダーの研修や認定資格制度では語られない。
そこで、AWSに関するノウハウを吸収できる、情シスのための「駆け込み寺」が作られた。
情シスにとって必須スキルになりつつあるAWS
企業の情シスの間でAWSへの関心が急速に高まっている。その理由について、社会インフラシステムの設計や基盤構築を手掛けるシステム会社BFTの代表取締役社長 小林道寛氏はこう話す。
「数年前まではAWSを開発などの用途でのみ利用するケースが多かったのですが、近年は開発用途だけでなく、本番環境で大規模に活用するケースが増えています。開発だけならわれわれのようなシステム開発会社にまかせてしまってもいいのですが、本番で運用するとなるとそうはいきません。AWSに関する基本的な知識やノウハウがなければ、システムの見積もりや企画設計もままなりませんし、受け入れ後の運用管理や障害対応も難しくなります。情シスがAWSを基本から学びスキルを身につけたいという機運が高まってきたのです」(小林氏)
BFTでは、金融、通信、製造、流通などのさまざまなプロジェクトでAWSを活用した基盤構築を担ってきた。数年前から顧客企業の情シスからAWSの基本スキルを教えてほしいという要望を受けるようになり、自社のAWSのノウハウを研修などのかたちで提供してきた。
しかし、実際に企業向けに研修を実施してみると、さまざまな課題があることも分かった「ユーザー企業の情シスはAWSを学びたくても学びくにい状況」(小林氏)にあったのだ。
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