企業のSaaS利用に一石を投じる

「SaaS管理ツール」で何ができる? 基本機能と比較・選定のポイントとは

業務システムのクラウド化が進む中で、企業においてSaaS利用が進んでいる。そんなSaaSの利用状況を帳簿的に一元管理できるSaaS管理ツールへのニーズが、高まっている。本稿では、SaaS管理ツールの実態について見ていく。

 必要な業務システムを自社やSIerの力を借りて開発、運用する時代から、汎用(はんよう)的なSaaS(Software as a Service)を利用する時代に変わりつつある。第三者機関の調査によれば、SaaS市場はパッケージ市場と同等の規模にまで膨らみ、数年後にはSaaSの市場規模が上回ることが予測される。システムの「所有」から「利用」へと企業の意識が変わり、SaaSの利用は今後ますます広がるだろう。

 それは同時にSaaSを管理するという新たな業務も生み出す。今回はさまざまなSaaS管理の課題とそれを解決する「SaaS管理ツール」を解説する。IDaaSなどのID管理製品やCASBなどのセキュリティ製品との違いも整理する。

SaaSの利用が広がる中での課題

 ある調査によれば、情報システム部門が把握するものだけでも10個前後のSaaSが標準的に利用されているという。稟議(りんぎ)ベースでは情報システム部門が把握していても、その利用実態までを細かく見ていないケースも散見される。

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