「最低限の仕事しかしない」上司の対処法、部下目線で考える

最低限の仕事しかしない「静かな退職」という言葉が若い世代を中心に流行している。しかし、「静かな退職」は若手だけの特権ではない。上司がこの選択をした場合に、職場はどのような状態に陥るのか。また、部下や組織はどのような対応ができるのか。

このコラムの筆者であるカイラ・リー・サットン(Kyra Leigh Sutton)博士は人事の専門家で、ラトガース大学経営労務学部(School of Management and Labor Relations at Rutgers University)の教員です。本稿の内容は筆者個人の見解です。

 「静かな退職」(quiet quitting)という言葉を耳にしたことがあるだろう。従業員が必要最低限の仕事しかしなくなる現象だ。Gallup(注1)の世論調査によると、米国の労働人口の少なくとも50%が、給与をもらうために必要最低限の仕事しかしていないことが明らかになった。

 しかし、上司が静かな退職をした場合の話はあまり聞いたことがない。特にキャリアをスタートさせたばかりの部下は、上司に指導を仰ぐ中でどのような影響を受けるだろうか。

部下の出世にも響く、上司の「静かな退職」

 筆者は、ラトガース大学経営労務学部の学部生121人を対象に、彼らが職場で何に気付き、それが自分にどのような影響を及ぼしているかを調査した。その結果、次のようなことが分かった。

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