ランサムウェアに感染する企業の特徴とは 攻撃者の分析で分かった実態と対策

世界中で猛威を振るうランサムウェア。どのような企業が被害に遭い、どのような対策をすればいいのか。トレンドマイクロの大規模調査の結果から明らかになった。

 システムのデータを暗号化したり、盗み出したりして金銭の支払いを要求するランサムウェア。特に印象に残るのはニュースで報道される著名な企業の被害だが、実際はどのような企業が被害に遭いやすいのだろうか。

 トレンドマイクロは2023年2月8日、「アンダーグラウンド調査から解明したランサムウェア攻撃者グループの実態」と題したセミナーを開催し、被害を受けた組織の特徴や身代金の支払い状況、悪用されやすい脆弱(ぜいじゃく)性などを定量的に分析した結果を発表した。

被害を受ける組織の特徴とは

 トレンドマイクロは今回の調査で以下の3つのデータを分析し、ランサムウェア攻撃グループの現状を定量的に明らかにした。

  • 60以上のランサムウェアグループのリークサイトを監視して、2019年11月から2022年6月に収集した被害組織の情報
  • 過去10年にわたる約15万件の身代金支払いに使われたウォレットのアドレスにひも付く仮想通貨の取引情報
  • 2022年にランサムウェア攻撃グループからリークされたチャットログや攻撃マニュアル

 科学的な手法に基づいて攻撃者の現状を定量的に明らかにする「Ransomeware as a Science」によってランサムウェア攻撃グループの実態に迫ることで、対策側が客観的な判断を下せるよう支援するのが目的だ。同社は「被害組織の分布」「身代金の支払い」「悪用される脆弱性」という3つの観点から分析を加えている。

 まず被害組織の分布について、暴露型ランサムウェアの被害のうち約30%を占める「Conti」と「LockBit」のリークサイトで名指しされた被害組織の特徴をトレンドマイクロが分析したところ、幾つかの傾向が見えてきた。

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