テレワークしたい中間管理職が執念で見つけた外部アクセスの仕組み
先日、メーカーの研究職に在籍している昔からの友人と飲む機会があった。その友人の務める企業では研究職員のテレワークが認められていないという。研究職員が使うデータは秘匿性が高く、クラウド環境に移行して外部からアクセスすることは許されない。かといってVPNやVDIはレイテンシや使い勝手が気になる……。八方ふさがりかに思えた状況の中、友人は執念で「あるソリューション」を見つけ出した。
我が家はキャンプシーズンに突入。先日は天気にも恵まれ、富士の裾野にあるキャンプ場へ向かった。
仲良し家族とキャンプ場で合流し、子供たちのはしゃぎっぷりは最高潮に。一方で、子供が寝た後にこっそり仕事をしていた私は、日々の仕事に疲れた体を癒すことは叶わなかった。どこにいても仕事ができるのは、果たしていいことなのか悪いことなのか。テレワークが進んだことで、キャンプ場も仕事場と化しているわけで。
先日、メーカーで研究職として務めている昔からの友人と飲む機会があった。そのメーカーでは週の半分程度はテレワークが認められている。ただし、それは友人の在籍する研究職部門以外の話だ。研究職員が使うデータは秘匿性が高く、クラウド環境に移行して外部からアクセスすることは許されない、かといってVPNやVDIではレイテンシーや使い勝手が気になる……。八方塞がりに思えた状況の中、友人は執念で「あるソリューション」を見つけ出した。
テレワークしたい研究職が執念で見出した、社内LANを延伸できる仕組み
友人が勤める企業は、業務環境を早くからクラウドに移行させて、営業やマーケティングなどの従業員が自宅でも作業できる環境を構築してきた。一方、研究職の部門はコロナ禍であっても出社を余儀なくされ、それは現在も変わっていない。研究職が扱う情報は秘匿性が高いため、会社としては簡単にクラウドに持ち出してはいけないと判断したようだ。研究職員は現在も、オンプレミスの環境で日々の基礎、応用研究に従事しているという。
友人によると、「グループウェアや各種申請といった全社的な業務基盤はクラウドに移行させたみたいだけど、研究職員が業務でアクセスする情報は、場合によって競争力の源泉になるから簡単には外に出せない。クラウド移行が難しいから、研究職員はどうしてもオフィスでの業務を余儀なくされるんだよね」とのことだ。
当人は管理職の立場にあり、やむを得ないと考えている節がある。だが、若手の研究者などからは、もっと柔軟に対応して欲しいとプレッシャーをかけられているという。
話を要約すると中間管理職の愚痴ではあるのだが、優秀な人材を確保して会社とのエンゲージメントを高めるためには、働く環境も魅力の一つにする必要があると嘆く。
友人のケースでは、VPNを経由して社内のイントラにアクセスする道を作り、VDIなどで社内の環境を利用できるようにすることも可能だ。だが、これらの手法はいかんせんレスポンスが悪く、生産性の低下を招いてしまうリスクがある。
実際に、友人の企業が利用しているVPNはあまりパフォーマンスが良くないのか、セッション数が増えると円滑にアクセスできなくなるという。貸与されているPCの性能にも問題があるかもしれないが、快適な環境とは言い難い。とにかくテレワーク先でも社内と同様の環境がそのまま利用できる仕組みが欲しいという。
深刻に悩んだ末、友人がどこからか見つけてきたのが、社内LANを自宅まで延伸するソリューションだ。ルーター機能やVPNクライアント機能を内包した無線アクセスポイントを自宅に設置して、社内システムにはVPN経由で、インターネットにはアクセスポイントでブレークアウトして接続する。使い勝手を落とさずに社内ネットワーク同等のセキュリティを確保できる仕組みのようだ。導入にはそれなりのコストがかかるため、研究者全員にアクセスポイントを貸与することが可能かは分からないが、そこは友人の影響力次第といったところだろうか。
クラウド管理機能を持ち、アクセスポイントを自宅に設置するだけで簡単に設定できるソリューションといえば、「Cisco Meraki」や「Aruba EdgeConnect Microbranch」が思い付く。
今はシステム部門に打診してPoCを実施しているらしいが、うまく展開できたらぜひ取材させてもらいたいところだ。
いろんな環境が延伸できると最高なのだが
先日のキャンプでの収穫といえば、テーブルに迷い込んだメスの子クワガタ。昆虫に対して普段そんなに興味を持っていない息子だが、急に昆虫熱が再発したようだ。それ以来、近隣の公園にカブトムシとクワガタを探しに行こうと日々責め立てられている。できる限り効率よく見つけられるよう、今は知り合いに目撃情報をヒアリング中で、メスのカブトムシを見かけたとの情報を得たところだ。
昆虫探しは準備も含めて大変なため、実際に出てかけるのは正直しんどいのがオジサンの本音だ。猫の額ほどの我が家の庭が、カブトムシやクワガタが多く生息する森の環境に延伸できればいいのだが。
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