KPMG幹部が語る、「仕事で病む」前にできる3つのアクション

多忙な若手時代を過ごした専門家が、従業員のメンタルヘルスを維持するための3つの方法について語った。仕事に押しつぶされる前に従業員ができることとは?

本稿はコンサルティング企業のKPMGで人材と企業文化担当の取締役副会長を務めるサンディ・トーチア氏が執筆した。

 キャリアの初期、私は米国のカリフォルニアとワシントンD.C.を毎週往復し、仕事で大変な日々を過ごして疲れ果て、気分転換する時間もなかった。さまざまな会議で、女性や有色人種が私一人という日もあり、「自分もインポスター症候群(注)や燃え尽き症候群になってしまうのでは」と感じ始めていた。

 私は幸運にも周りのサポートに恵まれていたが、それがなければ、家族や友人に電話をしたり、ランニングをしたり、本を読んだりする時間を確保するなど、自分のメンタルヘルスを積極的に管理することがどれほど困難だったか分からない。これらの小さな行動は幸福感を向上させるが、効果を感じるためにはしっかりと継続する必要があり、しばしば仕事や私生活に邪魔されてしまう。

 企業は、従業員の精神的な幸福をサポートするために、どのような役割を果たしているのだろうか。私は現在、KPMGで人材と企業文化の責任者を務めているが、よくこれらについて自問自答する。これは良い福利厚生を提供すれば済むような簡単な話ではない。

メンタルヘルス管理の「3つの柱」

 私はメンタルヘルス啓発月間で、従業員が自分の健康を優先し、メンタルヘルスにまつわる偏見をなくすためのイベントや啓発キャンペーンを企画した。また、自社のメンタルヘルスに関する取り組みの進捗状況も振り返った。この取り組みでは以下の3つの柱が重要だ。

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