グループウェアの利用状況(2025年)/後編

現場がグループウェアに本当に求めているものとは? ユーザーの不満の声【読者調査】

企業の業務を支えるグループウェア。その満足度は年々向上しているものの、導入企業は利便性以上の価値を求めている。

 前編ではグループウェアの導入率など全体の概況を解説した。では、企業は実際にグループウェアをどのように活用し、何を求めているのか。後編では、「グループウェアの利用状況に関するアンケート」(実施期間:2025年5月14日~30日、回答数:205件)の結果を基に、満足度の実態とその背景にある課題、日常的に利用している機能などについて詳しく掘り下げていく。

満足度は「大体満足」、その裏にあるグループウェアの運用課題

 グループウェアの利用継続率の高さは、グループウェアへの利用満足度と密接に関係している。今回の調査でも、「満足」(25.9%)と「やや満足」(54.9%)を合わせて全体の80.9%が一定以上の満足を示しており、導入後も利用価値を感じているユーザーが多数派であることが分かる(図1)。

図1:勤務先で利用しているグループウェアの満足度

 この傾向は過去の調査とも一貫しており、2019年5月の満足度65.0%、2020年4月の77.8%という推移からも、年を追うごとに評価が高まっている。少なくとも表層的には「不満の少ないツール」であり続けていることは確かだ。

 だが、これが必ずしもポジティブな評価とは言えない。グループウェアは多くの企業で基幹的なシステムとして長期にわたり使われる傾向があり、使い慣れた操作感や安定性が「変更したくない」「今のままでよい」という保守的な満足感につながっている可能性がある。

 さらに、業務環境や働き方が大きく変化している現在、「現状維持の満足」がイノベーションの停滞につながっていないかどうかも考えるべきだろう。ユーザーが高い不満を示していないからといって、それがツールの最適解であるとは限らない。むしろ、「改善点が見つけにくい」「期待値が更新されない」といった停滞の兆候が、満足という評価の裏に潜んでいる可能性もある。

 満足度の理由として多く挙げられたのは、「インタフェースが分かりやすく、初心者でも扱いやすい」「特別なITスキルがなくても目的を果たせる」といったUI/UXの平易さや親しみやすさだった。また、「多様なアプリがそろっており、ノーコード開発も可能」「機能拡充のスピードが速い」といった柔軟性と機能進化のスピード感も高く評価されている。中には「グループ会社間で共通のグループウェアを導入することでノウハウ共有が促進された」といった声もあり、個別業務の効率化にとどまらず、組織全体の情報連携基盤としての役割が拡大していることが分かる。

 一方で、満足度が高いにもかかわらず、不満の声が多数寄せられた。その背景には、2つの課題があると考えられる。

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業務課題、注目のITツール……。話題には上るけれど、実際のところはどうなのか。キーマンズネット会員の声で知る、隣のカイシャのIT事情。読者のホンネを紹介します。

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