Notes移行にSaaS乱立、事例で分かるグループウェア問題への対処法

スケジューラーに掲示板、社内ポータルなどを備えるグループウェア。「Microsoft 365」などのスイートサービスが出始めて、グループウェアの組み方や活用法も変わりつつある。

 「Microsoft 365」はオフィススイートの域を超え、もはや「他のグループウェアは必要なのか」という疑問を持つ人もいるはずだ。この疑問に対してJBCCの富来 奈津子氏とクロス・ヘッドの高畑有香氏の両氏が見解を語り合った。

クラウド時代に陥りがちな「グループウェアあるある」

 企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する総合ITサービス企業のJBCCは、20年前からサイボウズのサービスを500以上の顧客に提供してきた。JBCC自身も「サイボウズ Garoon」ユーザーだ。クロス・ヘッドは、インフラ構築やSES(System Engineering Service)に30年の歴史をもち、15年以上にわたってサイボウズのパートナーとして活動する。

 講演の冒頭では、「グループウェアによる情報共有方法がバラバラだがこのままでいいのか」「今の機能を全て移行できる製品はないものか」「そろそろ今のグループウェアのライセンス期限が切れるが、このまま使い続けるしかないのか」などの課題が紹介された。

図1 紹介されたオフィスの「あるある」(出典:イベント投影資料)

 こうした「あるある」について、富来氏と高畑氏は次のように語り合った。

JBCC株式会社 富来 奈津子氏

富来氏: さまざまなシステムを導入する中で、1つにまとめたいというお話はよく聞きます。ただどうやってまとめればいいのかが分からないまま既存のライセンス期限を迎え、結果的にそのまま継続して使い続けるというケースが多いようです。また、Microsoft 365を導入する企業では、自社でやりたいことが膨らんで現在のライセンスでは事足りず「他のサービスも併用しなくては」となりがちなようです。

クロス・ヘッド株式会社 高畑有香氏

高畑氏: 確かに、今のシステムをまとめたいという意見はよく聞きますね。でも、無理に1つにまとめようとするとメンテナンスも複雑になって、かえってレガシー化が進むというデメリットもあります。また、システム数が増えがちという点ですが、用途に応じて複数のクラウドサービスを契約するケースも珍しくなく、7つ以上のサービスを利用するユーザーが増えているとも聞きます。クラウドサービスはすぐに利用できてすぐに止められる手軽さがあるので、こうした悩みが多いのかもしれませんね。これは、もしかしたら使い方に課題があるのかもしれません。

「脱Notes」で迷ったら? グループウェアの再構築事例

 グループウェアにクラウドサービスを併用して構築する例として、白鶴酒造とエスアールエス、商社A社(現在構築中のため社名は非公開)の事例が紹介された。

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