壊れにくいのはどのメーカー?

バックアップに最適なHDDは? 20TB超モデルを徹底比較

NASやファイルサーバで大容量データをバックアップする際、できるだけ故障率が低いHDDを選びたいものだ。20TB超の大容量HDDが入手しやすくなってきた中、どのモデルが選択肢に入るのだろうか。

 企業が業務に必要なデータをバックアップする理由は数多い。サイバーセキュリティはもちろん、クラウドサービスの不調や災害、さらには従業員や関連会社の人為ミスなどさまざまな現任でデータが失われてしまうからだ。

 バックアップしなければならないデータが大きかったり、多数の世代管理をしていたりする場合、20TB級のHDDが必要な場面がある。容量が大きなHDDは故障したときの損害も大きい。現在どのようなモデルがあり、故障率はどの程度違うのだろうか。

 データセンターを運用するBackblazeは2025年8月5日(現地時間)、運用中のHDDの故障率などを統計レポートとして発表した。2025年第2四半期(2025年4月1日~同7月31日)時点で監視していた約32万台のHDDのデータから、前編ではBackblazeが管理する容量4~22TBのHDDの全体的な傾向を紹介した。今回は容量が特に大きい20TB級のHDDを中心に故障率を見てみよう*。

*Backblazeが2025年6月30日時点で運用していたHDDは32万1201台あった。ブランド別ではSeagate Technology(以下、Seagate)が34.84%と最も多く、次いでToshiba(以下、東芝、32.84%)、Western Digital(23.72%)、HGST(8.62%)だった。

20TB級HDDで安全にバックアップする 3社のHDDのうち壊れにくいものはどれか

 BackblazeはHDDのモデルの統計を評価する際に、台数が少ないものや、総稼働日数が少ないものを除外して統計的に意味のある数字を導き出そうとしている*

*四半期ベースの統計ではHDDの台数が100台以下か、総稼働日数が1万日以下のものを除外し、年間ベースの統計では250台以下、5万日以下を除外した。生涯ベースでは500台以下、10万日以下を除外した。

 この基準に従う20TB級のモデルは次の3つだ。

東芝「MG10ACA20TE」(20TB)
・Western Digital「WUH722222ALE6L4」(22TB)
・Seagate Technology「ST24000NM002H(24TB)

東芝モデルの故障率

 Backblazeは東芝「MG10ACA20TE」をこれまで22カ月運用してきたが、約1年前までドライブの台数はわずか2台だった。そのため、11カ月前からの評価を示す。

 図1は「MG10ACA20TE」の故障率を稼働月数ごとにまとめたものだ。

図1 東芝「MG10ACA20TE」(20TB)の統計データ 稼働月数(Age in months)ごとに平均故障率(AFR)とHDDの台数(Drive count)を示した(提供:Backblaze)

 稼働月数をX軸においたグラフで図1の内容を表したものが図2だ。

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